旧校舎のディアボロス
新たな仲間と日常へ。
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棟夜side
「おはよう、棟夜」
「おはようリアス」
堕天使騒動から翌日っていうよりは今日か。俺は早朝にオカルト研究部に来ていた・・・もちろんトレーニングを忘れずにね。
何やら朝から集まりがあると言われ、早朝に来たんだが、優雅に紅茶を飲んでいるリアスと俺以外誰も来ていなかった。
俺が反対側に座り本を読んでいると、扉が開き一誠が入ってきた。
「おはようございま〜す」
「あら、ちゃんと来たわね」
「おはようございます、部長。棟夜」
「おっはー」
「堕天使にやられた傷はどう?」
「はい。アーシアの治療パワーで完治です」
一誠の足の傷は、昨夜アーシアが治療したおかげで平気なようだ。
「そう、僧侶《ビッショップ》としてあの子の治癒能力は無視できないもの。いち堕天使が上に黙ってまで欲するのも頷けるわ」
悪魔さえ回復させちまう神器だからねぇ。
一誠が俺の隣に腰を下ろすと、話を切り出す。
「あの、部長。チェスの駒の数だけ悪魔の駒ってあるんですよね? 俺のほかにも兵士って今後、後7人も増えるってことなんすか? あーでもこれ以上ライバルが増えるのわな〜なんて」
「自分以外に兵士が増えるのは嫌なのか?」
「嫌って言うか、何か置いて行かれそうって言うか、俺の立場がないって言うか・・・」
一誠が頭をかき苦笑いを浮かべる。
・・・非常に残念ながら、兵士の枠はお前で埋まってるんだよね〜。
「私の兵士はイッセーだけよ」
リアスの一言に一誠の動きが止まる。
「人間を悪魔に転生させる時、転生者の能力しだいで消費する悪魔の駒の数が変わってくるの。私の残りの駒は、騎士、戦車、僧侶が一つずつ。後は兵士が八つ」
「それって、俺とどういう関係があるんですか?」
「イッセー。あなたを転生させる時、兵士の駒を全部使用したのよ。そうしないとあなたを悪魔に転生させることが出来なかったの」
「お、俺一人で八個使ったんですか?」
「それが分かった時、あなたを下僕にしようと決めたのよ。それだけのポテンシャルを持つ人間なんて滅多にいないもの。私はその可能性にかけた。神滅具の一つ、赤龍帝の籠手を持つイッセーだからこそ、その価値があったのね」
「ブースッテッド・ギア、赤龍帝の籠手」
赤龍帝の籠手≪ブーステッド・ギア≫。それが一誠の左腕の神器の正体。何でも十秒ごとに持ち主の力を倍加させ続ける反則級の力を備えた、神をも殺せる力を持った神器。
・・・まぁそのドラゴンをぶっ潰したのは俺なんですけどねww。
それに俺も一応神殺しの槍を所持してるし・・・どっちが上かいつか勝負してみようかな?
「紅髪の滅殺姫と赤龍帝の籠手、紅と赤で相性バッッチリね。イッセ
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