旧校舎のディアボロス
レイナーレの最後
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た。その中心で、槍に貫かれた堕天使を落胆した表情を浮かべ見ていた。
「チッ。ちょっとは期待したのによ、ガッカリだぜ」
舌打ちし、堕天使を投げ捨てると今度はレイナーレの方へ向いた。
「次はテメェの番だなクソアマ」
「ヒッ!?」
逃げようとしたレイナーレの前に一瞬で現れた棟夜に、ビビり、戦意喪失しているレイナーレ。腰が抜け歯をガチガチと鳴らし、恐怖の混じった瞳で見ている。
「お、お願い! 私だけは、私が悪かったわ! だから許して!! もうあなたたちの仲間を狙わない! 目の前に現れたりしないから、だから、だから・・・」
「・・・・・・・・・・」
必死に懇願するレイナーレ。自分だけ助かろうという魂胆だろうが、当夜は冷たい目を向けたまま何も言わなかった。
「トーヤ! イッセー!」
! 部長!? 入り口に振り返ると、朱乃先輩と部長がいた。どうして部長がここに!?
「リアス?」
棟夜も部長の方へ向いた瞬間だった。怯えてたレイナーレが勝ち誇った笑みを浮かべて、近くに落ちていた神父の光の剣を掴み突き刺した!
「死ね!」
「グァッ!?」
剣が棟夜の腹部を貫通し、背中から刀身が見えた!
「「「棟夜ッ(先輩)君!!!」」」
俺たちが一斉に叫ぶ!
剣が引き抜くと同時に離れると、棟夜が数歩佇んで膝をつき、倒れた! 嘘だろ!?
「フフフ、アハハハハハハ! バカな人間! さっさと止めを刺しておけばよかったものを! スキを見せるなんてとんだアホね! ハハハハハ!」
コイツ・・・どこまで腐ってるんだ!!
「いつまでバカ笑いしてんだよクソ堕天使」
・・・え?
俺が怒りに身を任せ殴りに行こうとした時だった。何事もなかったかのように棟夜が起き上がった。
みんなが言葉を失って、棟夜を見ていた。
「な、なぜ生きているの!? 私は確かに剣であなたの心臓を貫いたわ!? なのに・・・何で生きているのよ!!」
「いちいちうるせぇ女だな。テメェが突き刺した場所は心臓なんかじゃねぇ。肺と心臓の間を綺麗に貫いただけなんだよ・・・自慢じゃねぇけどよ。俺は人一倍体が頑丈なんだ。俺をぶっ殺したけりゃ、頭か心臓を狙いな」
いやいやいやいやいや!! 普通に死ぬからね!! そんなことありえないでしょ!! 血めっちゃでてるじゃん!
「んじゃ、時間も時間だしよ・・・ここらで終わらすか!」
槍をクルクルと回転させ、再び構えなおすと、槍先に魔力が集まっていく! 俺でもわかるほどの魔力量だ!
まるで周囲の熱を奪うかのように切っ先に集まっていく。部長のドス黒魔力とは違い、もっと危険なものだと分る。
それはレイナーレも同じ様だ。今度こそ戦意を失い今にも失神しそうな感じだ。
「貴様の心臓
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