旧校舎のディアボロス
レイナーレの最後
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ーシアが死ななければならない? 何故良い奴ほど先に死ぬ? アーシアを死なせる原因は何だ?
顔を上げると俺の目にレイナーレと神父に堕天使が移りこんだ。
あいつの・・・仕業か?
・・・・・殺ス。
「おい」
俺は立ち上がり、レイナーレを睨みつける。驚いている表情を見るとなぜか・・・嗜虐心が満たされていく。
思わず笑ってしまいそうな口を必死に押さえつけ、ゲイ・ボルクを顕現させ言う。
「死ぬ覚悟はできているんだろうな?」
一誠side
普段の声とは違い、低く冷え切った声。
「・・・ハッ。何を言うかと思えば、死ぬ覚悟はできているか? 生意気な人間風情が、その傲慢をついてあげるわ!」
レイナーレが槍を形成し投げつける。槍が当たる瞬間、棟夜の姿が一瞬で消えた! ど、どこに消えた!?
「ギャァッ!」
声のした方へ振り向けば、両足があらぬ方向へ向いている神父の顔を鷲掴みにして持ち上げていた! いつの間に移動したんだ!
「おいおい。さっきまでの威勢はどうしたんだ」
「ヒッ!・・・がぁ・・・や、やめてくれ・・・」
痛みに震え涙目で懇願する神父。だけど棟夜は力を緩めることはなく・・・。
「じゃぁよ・・・死ね」
−グシャッ!−
ッ! 一瞬の出来事だった。棟夜が力を込めた瞬間神父の頭が砕け散った! 血や肉が飛び散った!
そして・・・その死体を見て・・・笑っている。
「う、ごぼぉっ!」
あまりの残虐な殺し。それを楽しそうに見る当夜に思わず吐いた!
「さぁ。次はだれが俺を楽しませてくれるんだ?」
笑い・・・いや。フリード以上の狂気じみた笑みを浮かべる棟夜。人が変わったかのような行動に俺たちは足が竦んで動けなかった。
「な、何をしているの! は、早くアイツを殺しなさい!」
怯えた声で命令を下すレイナーレ。その表情は青ざめていた。
神父と堕天使が武器を構え突っ込んでいくと、棟夜は楽しそうに笑っていた。
「ほぅ、逃げずにかかってくるか。なら・・・殺されても文句なしだな」
両手で槍を持ち直し、獰猛な笑みを浮かべた。
「クランの猛犬!・・・推してまいる!」
そう言い、神父たちに向かい駆け出した。
戦い・・・いや。これは戦いじゃなくもはや蹂躙って言った方がいいのかもしれない。
「オラオラ、ちんたらやってんじゃねぇぞ!」
木場以上の速さで動く棟夜に俺たちは、見てることしかできなかった。槍で貫かれ、回し蹴りで首が変な方向に折れ曲がり、翼を斬られた堕天使が喉を切り裂かれ、次々と神父と堕天使が倒されていった。
蹂躙は、瞬く間に終わった。
「なんだよ。もう終わりなのかよ」
あれほど多くいた神父と堕天使が倒されて、協会の半分が血まみれだっ
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