第4章
1節―変わった世界―
ソウヤがやるべきこと
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えてくれた人物。
彼のためにソウヤは止まれない、止まらない。
そういう『呪い』を、あの男性はかけて“くれた”のだから。
「ヒューマンの大陸はどう対処した?まさか地図から無くなってる…なんてことはないよな?」
「まさかなのです。ヒューマンの方はギルティア様が」
つまり、ソウヤは仲間たちに多大な迷惑をかけ、おんぶに抱っこ状態であることを知らずにのうのうと今現れたわけだ。
恥ずかしいやら申し訳ないやらがソウヤの心に刺さる。
とりあえず、昔の自分を殴りたくなった。
「…ルリとルビ、それと深春がここに来たはずだ。あいつらは今何をしてるんだ?」
「ルリさんは、一時的に離れてしまったグルフの大陸…“ヴェルバ”に居る天使の対処に。ルビさんはミハルさんが『試練』に打ち勝つまでの間ヒューマンの大陸、“イマルカ”で天使の対処をすると言っていたのです」
ルリはヴェルバに。
ルビはイマルカに。
そして深春は『試練』に。
考え込むようにソウヤは顎に手を当てるとしばらく黙り、先ほどまでの会話を纏める。
そこで、『試練』の場を聞いていないことに気が付いた。
「『試練』っていうのはどこでやるんだ?」
「神域の1つ、“聖女の泉”で行われるのです」
神域。
地図には載っているが、神力による結界が張られているため物理的にはいけない絶対不可侵の場。
「そこにはいけないのか?」
「ソウヤさんは男性ですので、無理だと思うのです」
確かに、神域の名は“聖女の泉”だ。
明らかに男性が入っていい類のものではなさそうである。
と、そこでソウヤはある仮定に行き着いた。
女性しか入ることの許されない神域で、『試練』は行われる。
それはつまり――
「――今更だが、『申し子』っていうのは女性しかなれないのか?」
「…あっ、そういえば言っていなかったのです。そうですよ、『申し子』は女性のみなれるのです」
つまり、現段階での深春との接触はほぼ不可能だろう。
かなりの速度で迫ってきた天使に対処できているところを見ると、『試練』はそこまで時間がかからないと考えるのが妥当だ。
とっくに『試練』を終えて行動していると見た方がいい。
それ以前にソウヤは入ることは出来ないのだから、あまり関係はないが。
エレン達『申し子』組は各種族の大陸へ行き、ルビはイマルカへ行きそこからどう行動しているかはっきりせず。
これではソウヤ自身がどう動けばいいかわからない。
“剣神”の熟練度上げに天使との戦闘は必須だ。
魔王が居なくなった今では魔物のレベルも相当低くなっているはずなので、魔物や魔族に強敵を求めるのは間違っているだろう。
というより、“現段階のソウヤ”に力比
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