ガンダムW
1716話
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ような事も出来なかったしな。そう考えれば、スキューバダイビングを体験できるってのは運が良かったかもしれないし」
「ヒルデに対する土産話にもなるし、か?」
「……うっせー」
薄らと頬を赤くするデュオ。
いや、ヒルデならともかく、お前が頬を赤くしても俺としては嬉しくないんだけどな。
「デュオがヒルデに持って帰る土産話の件も含めて、それぞれ準備だ」
「うっせーっての!」
改めて告げると、デュオは不機嫌そうに呟きながらも自分の部屋に向かう。
五飛も特に異論はないらしく、そのまま自分の部屋に向かった。
そうしてこのリビングに残ったのは、俺と綾子のみ。
「アクセル、あまりからかわない方がいいんじゃない?」
「そうか? 何て言うか、ああまで純情だと、それこそからかって下さいと言ってるようなものじゃないか? 少なくても俺の目から見ると、そんな風に言ってるように見えるんだが」
「……まぁ、それは否定しない」
綾子もやはり俺と同意見なのか、小さく笑みを浮かべて頷く。
だが、すぐに意味ありげに俺の方に視線を向けて口を開く。
「本当なら、あたしもああいう恋愛をやって成長する筈だったのにな。誰かさんにいきなり抱かれて、身体から始まる恋愛になってしまったのは……正直色々と思うところはあるけど」
「いや、言っておくけどあの時俺が抱かなかったら、綾子は死んでたからな?」
綾子が言ってるのは、聖杯戦争の時の出来事だ。
ライダーとの戦いの中で怪我をした俺の血を口に入れてしまった綾子は、あのまま放っておけば間違いなく死んでいた。
それを助けたのが、俺と凛の手によって行われた儀式……ぶっちゃけ、俺が綾子を抱くことだった。
結果として綾子は生き残れたが、俺の血と凛の魔術の効果によって人間から半サーヴァントという生き物に変わってしまったのだ。
「勿論分かってるよ。それに……今はこうして幸せだし」
笑みを浮かべ、綾子は俺の唇に自分の唇をそっと重ねるのだった。
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