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第九十話 狂乱の始まりです。
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ンは両手を広げた。


「民主主義よ、永遠に!私の庇護下にある自由惑星同盟よ、永遠に!」


舞台女優のように優雅に一礼して身をひるがえすと、シャロンは壇上を降りた。大歓声と大拍手、そして歓声の口笛の中を一度も振り返ることなく、議場を後にする。後は「シャロン派」が上手くまとめてくれるだろう。
「ククク・・・・・。」
誰もいない廊下を地上車が待機している地下に通じるエレヴェーターに一人きりで向かいながら、シャロンは笑みを漏らす。楽しい。楽しくてたまらない。なんて愚かな人間たち。
「ククク・・・・フフフ・・・・。」
主義思想などという御大層なものを掲げているが、その本質はご覧の通り、一皮むけばそこにはむき出しの欲望という肉塊だけがうごめいている。これが人間という物だ。どんなに澄んだ衣をまとっていても中はご覧の通り、穢れているのだ。自分はそれを最大限に引き出してやったに過ぎない。
「ア〜〜〜〜〜〜ッハハハハハハハ!!!アハハハハハハ!!!アハハハハハハハハハハ!!!!」
シャロンの高笑いが誰もいない廊下に満ちた。心底幸福そうな笑いであるが、どこか調子はずれで、冷静に聞くものをしてぞっとさせるような笑い。狂乱の笑いだった。

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