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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
三十二話 回答
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…………」
次の言葉を、きっと自分は分かっていたと思う、そう思いながら、しかし特に止めるでもなく、クレヴァーは次ぐの言葉を待った。何故ならそれは紛れもなく……
「レイリ―さえよければ、出来るなら、いつかまた、あんな試合がしたい!」
「!!」
──紛れもなく、自分が心から言ってほしいと望む言葉だから。
「そしたら、今度はもっと上手くやる、もっと、その時の俺は強くなってる、そうありたいし、そうしたいって、今は素直に思えてる……レイリ―は、違うか?」
「…………ッ」
気が付くと、クレヴァーはポロポロと目尻から滴をこぼしていた。慌ててそれをぬぐいながら、彼はそれでも、必死に顔を俯かせないようにと務める。
「え」
「っ、僕……僕、は……ッ!」
「く、クレヴァー?」
「…………」
急に泣き出したクレヴァーに、戸惑ったようにクラナが肩を置こうとするのを、ライノがそっと手を出して止めた。
「……言わせてやってくれや」
「…………」
「僕はっ……!」
腕を下げたクラナの前で、レイリ―は必死に顔を上げる。何度もしゃくりあげ、何度も息を詰めながらそれでもクラナの事を正面から見つめるその瞳には、強い決意の光が宿っていた。
「僕は……いつかきっと、君に勝って見せる!」
「…………」
「君に勝って、ライノにも勝って……世界代表戦で優勝して、証明する……!魔法だけでも、格闘戦が出来なくても……勝てるって……!!」
「…………」
「……へっ、やっと言いやがったなこの野郎」
心底満足そうにライノが笑う。そう、これがクレヴァー・レイリ―の夢であり、そして回答だ。
確信した、これだけの事を言わせることが出来たのだ。魔法戦には間違いなく可能性がある、魔法戦だけで勝ち上がる事は、間違いなく可能なはずだ。だからいつの日か必ず、この回答を証明して見せる。そう、クレヴァーは経った今、本当に自分に誓った。夢は「出場」から「勝利」へと変わった。
そして……その対象となる二人が今、挑戦的な笑顔で、自分の前に立っている。
「あぁ……待ってる、かかってこい、クレヴァー」
「ま、勝つのは俺だがな?」
きっとこの二人に勝つのは困難を極めるのだろう、しかしそれならば、自分は自分の魔法をそれ以上の場所へと押し上げるだけだ。自分の夢は、その場所を目指す戦いなのだから。
「クレイって、呼んでほしい」
「えっ?」
「友達で、ライバルの君には……昔は、そう呼ばれてたから」
「……分かった、クレイ、改めて……クラナ・ディリフス・タカマチだ。よろしく」
「……うんっ」
コクリと頷いて差し出された右手を取り、二人の間で握手が成立する。その様子を満足そうに見ていたライノが首を傾げた。
「……ん?」
「ライノ?」
「……なあクレヴァー、俺
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