252部分:第二十一話 劉備、友を選ぶのことその十三
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第二十一話 劉備、友を選ぶのことその十三
「それに対して彼等はです」
「四万はいるぜ」
二階堂紅丸は雷の拳で敵を倒していた。
「この数はな」
「ああ、そうだな」
草薙は地面に炎を放ちそれで敵を焼いている。
「洒落にならない数だな」
「けれど何とか防いでますね」
アテナは顔に汗をかきながらもこう述べた。
「今は」
「騎馬ですから」
孔明はだからだという。
「馬は城壁を攻めることに向いていません」
「梯子も城を攻める兵器もないからのう」
鎮はこのことがよくわかっていた。
「だからじゃな」
「そうやな。それが救いやな」
ケンスウは超球弾を放っている。
「せめてものな」
「いえ、待って」
しかしだった。ここでリムルルが言った。
そしてだ。戦場の後ろの方を指差した。そこには。
「あれってまさか」
「はわわ、あれは!?」
孔明がそれを見て驚きの声をあげる。
「あれは投石器です!」
「じゃああれで城壁を壊されたら」
「まずいですね」
「はい、危険です」
こうパオと香澄にも答える。
「ですからここは何とかしないと」
「じゃあ私が行くわ」
マリーが名乗り出た。
「ここはね」
「いえ、それは駄目です」
しかし孔明はマリーのその提案を退けた。
「それは」
「どうしてなの、それは」
「敵の真っ只中です。若しマリーさん御一人で行けば」
「死ぬっていうのかしら」
「はい、そうです」
まさにその通りだった。
「ですから駄目です」
「そんなこと言っていられる状況じゃないと思うけれど」
「それでも駄目です!」
孔明の言葉は彼女らしくない強さがあった。
「マリーさんを死なせるわけにはいきません」
「だからなのね」
「はい、そうです」
また強い言葉で言う孔明だった。
「ここはまだです」
「けれどこのままじゃ城壁やばいぜ」
丈もこのことを心配している。
「もう少しあそこに近付けば俺のハリケーンアッパーであんなのは一発で破壊できるんだけれどな」
「はい、もう少しなのですが」
孔明もその距離を見ていた。
「もう少しであそこにまで」
「しかし。その少しが辛いね」
アンディも残影拳で敵を馬ごと倒しながら難しい顔になっている。
「それがね」
「ちっ、そうだな」
テリーもそれは認めるしかなかった。
「この状況じゃな」
「しかも何かな」
草薙は難しい顔で周囲を見回す。
「敵がさらに増えてきたみたいだしな」
「このままじゃ門に帰るしかないかも」
リムルルは狼狽しだしていた。
「数が多過ぎるから」
「そうですね。残念ですけれど」
孔明もリムルルの言葉に傾く。
「ここは」
「じゃああれどうするの?」
真吾は投石器を指差
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