柔と剛
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ン》と血盟騎士団率いる殲滅部隊との全面対決の際、彼と出会った。
《白の剣士》シオンという男に??????
『お前、一体なに者なんだ?』
『・・・・・』
『答える気もなしかよ、まるで廃人にでもなったかの様だな』
『・・・お前は』
『あん?』
『何のために、戦っている?』
バーデンなのか、それともシュタイナーなのかその時は本人ですら分からなかった。だが不思議とシオンにその問いを投げかけたのかは疑問には思わなかった。
『・・・みんなを護るためだ』
『フン・・・甘いな』
『なに・・・?』
彼を知りたい??????
そんな僅かな好奇心が意識が混ざり合ったシュタイナーの口を開かせた。
『お前じゃ誰も守れない。目の前で仲間が無惨に死んでいく様を見るだけだ』
瞬間、シオンの瞳は赤黒く染まった??????
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「テメェ、どういうつもりだ?」
「お前に頼みたいことがある」
シオンは胸ぐらを掴まれながらもバーデンの顔を見て短くそう言った。
「クソガキの件か?」
「ああ」
「断る」
「シューが死ねばお前も消えるぞ」
「んなこたぁ分かってる。でもな、コイツが受けねぇんだよ。自分の分をな」
雪羅はその意味深とも取れる言葉を理解することが出来なかった。
「どういう、ことだ・・・?」
「クソガキは、手術を受けずにそのままドナーになるってことだよ」
「おい、そんなことをすれば下手すりゃ・・・」
「狭心症とはいえ、ストレス度合いによっちゃあコイツは死ぬかもな」
「だったら・・・」
「それでもクソガキは受けねぇ。それがコイツなりの償いなんだろうよ。咎人とはいえ、数多の人間を殺してきたんだ。いくら俺が手を下したとはいえ身体はコイツのモンだ、何も思わねぇはずはねぇ・・・」
バーデンは拳を握り締め、悔恨の想いを馳せていた。
例え心は違おうとも、身体はひとつ。
その身体に染み付いた血の呪縛からはそう簡単に抜け出すことはできないのである。
「血塗られた魂は死をもって償うってことか・・・」
「そういうことだ。分かったら諦めて??????」
「だったら、羽交い締めにしてでも受けさせるしかないよな。手術」
「・・・・・は?」
雪羅は先ほどの話が無かったかのように手術の話をしだした。
バーデンはコイツは馬鹿なのではないかと思わせるような呆れた顔で言った。
「聞いてなかったのか?クソガキは償いをだなぁ・・・」
「聞いて
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