第3章
2節―”神殺し”を追い求めて―
種族:人間
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だとも言われていたが。
だが結局的には神に逆らうほどの力を持つものは1人も居なかったということは、そういうことなのだろうと、ソウヤは思考するのをやめる。
「だからこそ、種族が人間になった貴方が持つメリット…わかりますよね?」
「身体能力の限界突破。か」
「そう、貴方がたが持つステータスの表示で言わせてもらうと――」
右手の人差し指と、左手の指全てをアルティマースは立たせる。
「――腕力1000、HP・MPは1000万、それ以外は150万が限度です」
「なら…!」
ソウヤは急いでステータスを見る。
ソウヤのステータスは、HPが7254万、MPが0、攻撃力が908万で防御力は739万。
そして素早さが2030万と魔法力867万、最後の腕力は1万である。
「…一番低い防御力でも約5倍で一番多い素早さが約14倍…!?」
それはつまり、今までの自分はHP・MPが1000万で腕力が1000、その他が150万の状態でずっと戦っていたということだ。
「通りで最果ての宮では身体能力が強くなった感じが全くしなかったのか…」
呆然となりながら、ソウヤはそう呟く。
「種族がヒューマンになったことによって空間魔法と肉体強化が使えなくなるのは結構なデメリットです」
なので、とアルティマースは言葉を続ける。
「スペックをかなり落として、巨剣化だけをリスク無しで出来るように『空間操作』を作り、肉体強化は、魔力の代わりに時間をリスクとして設定しました」
「…よく出来ましたね」
若干呆れを含んだソウヤの言葉に、アルティマースは微笑む。
「これでも管理神ですから、それくらいの権利は得ています」
といっても、スキルを創造するのは世界神にしかできませんが…とアルティマースは続けて苦笑いを浮かべる。
「そして、2つ目の能力。これは例え貴方が他の力を求めても得ていた力。それは――」
人差し指と中指で2を表しながら、アルティマースは続けた。
「――”神殺し”の力です」
「神…殺し」
意味を理解できるようにソウヤは復唱する。
「あのゴーレムは、操れるほどではないですが、微量ながら”神気”を身にまとっていたのです」
「――――――!」
だから傷一つ付かなかったのかとソウヤは合点が言ったと思い――気付く。
「なら、もう俺は神殺しの力を…?」
「はい、得ています」
アルティマースは頷く。
と、そこにウリエルが小さく「アルティマース様」と呟く。
それだけで全てを察したアルティマースは、「わかりました」と返す。
「ソウヤさん、貴方をそろそろ返さなければいけません。管理神としての仕事が溜まってきたみたいです」
申
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