第3章
2節―”神殺し”を追い求めて―
望むもの
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ったことを知らせている。
ただ、それと同時に別の物も増えていた。
「空間操作と…”全てを拒否する力”…?」
あまりに多くのことが怒号のように起きたため、ソウヤは大半の頭をショートさせていて――
――突然鼓膜を揺らす凄まじいほどの重低音と地震かと思うほどの地面の揺れ。
「っ!?そういやルリたち…!」
―力手に入れたのか?入れられてないのか?説明ぐらいいれろよ馬鹿野郎っ!
樹に触れる前との違いは3つ。
1つは身体が異常に軽い。
次は魔力がソウヤから無くなり、それにより魔法が使えなくなった。
最後に空間操作と”全てを拒否する力”がステータスに増えたこと。
「一応、力を手に入れたと思っても良いんだな!?クソッ!」
ソウヤは悪態を吐きながら、雪無を抜き放ち一歩踏み込み――
「ッ!?」
文字通り、身体が吹っ飛んだ。
今までとは比にならないほどのスピードがソウヤを支配する。
刹那もかからない内に、ソウヤはゴーレムの目の前にいた。
そのゴーレムは剣を振り下ろそうとしている最中で、ソウヤは無我夢中に
「らあっ!」
雪無を振るった。
――音が、無かった。
「は?」
――感触も、無かった。
気がつけば――
―…意味、わかんねぇ。
――あれほど傷つけられなかったゴーレムの剣を、ソウヤは切り裂いていた。
考えている暇は無いと、すぐに今の光景に対する思考を消去してソウヤはゴーレムに構える。
そして、脳が混乱しながらも――
「…ただいま」
――ゴーレムと相対する。
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