第3章
2節―”神殺し”を追い求めて―
深春の過去
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『こんな腐った世界なんかじゃなく、もっと良い世界に来ないかい?』ってね。当然私はそれに乗った。ウィレスクラから出された、1週間の間この場所を守るという条件を出されてね」
―1周間の間?どういうことだ?
「それは、何日前の話だ?」
「んと…4日前…かな?」
ということは、今日は頼まれてから5日目ということになる。
1週間の間ここを守ってくれ…その言葉に、ソウヤは嫌な予感を禁じ得なかった。
深春は、抱かれたままの状態から身体を離すと先ほどと同じように笑う。
「…これで、小生の過去話は終わりでござるよ。じゃあ、次は小生からの質問、良いでござるか?」
「あぁ」
頷くソウヤに、深春は問う。
「ソウヤ殿は、ここを通って何をしたいんでござるか?」
「――――――」
深春の過去を聞いたうえで、この質問はソウヤには答えづらかった。
元の世界に戻りたくない深春と、元の世界に戻りたいであろうソウヤを初め多くのトリッパー達。
考えたうえで、ソウヤは――
「俺は、ウィレスクラを倒して元の世界に戻りたい」
――あえて正直に答えた。
沈黙がこの場を支配する。
そして今、ソウヤの説得の幕が上がった。
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