暁 〜小説投稿サイト〜
グランドソード〜巨剣使いの青年〜
第3章
1節―最果ての宮―
神域の剣技
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ルビへ手を伸ばすと、その幼き少女はその手をしっかりと握りしめて立ち上がる。

 …少女の、懐かしい人の温度を感じた。

 ―絶対、守ってやる。

 だから決めた。

 ―エレンも、ルリも、レーヌも、ナミルも、ルビ。そして俺たちを支えてくれた人たちや、俺と同じ境遇の奴らを――

 だから振るおう。

 ―…――守る。

 アストレイアに伝えられた、その文字通り神域にまで達した剣技を持って。

「さぁ、残り10層だ」

 幾日もの日にちを掛けて、今…迷宮踏破の鐘は鳴らんとしていた。
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