第3章
1節―最果ての宮―
剣士
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―くっそ!2刀流はまだ慣れない…!
ソウヤは心のなかで悪態をつくと雪無を地面に刺して、それを使うことで空中に踊りだす。
そして、空中からの重力と体重とその力を一気に足しあわせて2本ともを一気に振り下ろした。
―避けられない…!
即座に青年はそう感じられると、身体を強制的に動かすとバックラーで薙沙を流す。
そして間に合わない雪無の刃を剣を間に挟むことで何とか止める。
この戦いで、初めてのすさまじい程の音と花火が飛び散った。
常人ならば一瞬で両者とも立っていたのに、鍔迫り合いしているようにみえるだろう。
それまでに早かった。
相手を殺すことに特化したその動きは、隙の少ない突きを中心としている。
しかし、その超人クラスにまで洗礼された剣術は、舞のような美しさではないもっと違う美しさを持っていた。
そしてその鍔迫り合いは両者が同時に後ろに下がった時に終わる。
「…流石、妖精の中で最強と謳われるだけがあるね」
「お前もな。もう何度も身体を裂いたはずなんだがな」
青年はクスリと笑うと、”初めて”構えを見せた。
ソウヤも不敵に笑うと、”初めて”構えを見せる。
その瞬間、この空間に静寂が流れた。
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