第3章
1節―最果ての宮―
ダンジョン
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それにすぐさま頷く。
その依頼を辞退する理由は無いが、その逆は大いにあるのだ。
そしてソウヤは村長に連れられて村の地下の入り口に立つ。
その入り口はよくRPGでも見かける通りの、ダンジョンの入口のようだった。
「このダンジョンの最奥に封印されている魔族が居ます。どうかお願いします」
それだけ告げると村長は自らの家に戻っていった。
―ダンジョンの地図とかは無いのか。めんどくさいな…。
ソウヤはそう思うと頭を軽く掻いて、ダンジョンの入り口を見つめる。
ダンジョンはここから見ると真っ暗でほとんど何も視覚情報が伝わってこない。
ソウヤはそのダンジョンの中身を見て、ある予想を持ってあえて光源を出さずダンジョンに入り込む。
すると今までの真っ暗さが嘘のように消えて急に薄暗くなるまでに明るくなった。
もう一度ダンジョンから出るとやはり真っ暗に見える。
ふむ…とソウヤは呟いてダンジョンを見つめた。
「言うなれば結界か。その話に出てきた魔法使いは希少魔法を使えるのか、はたまたその封印された魔族の魔力がここまで来ているのか…」
考えたところで意味は無い…そう結論付けたソウヤは、改めてダンジョンに入り込む。
とくにその薄暗い通路には何も見えず、何も存在していないように見えた。
しかしソウヤは注意して危険察知能力を使って警戒をすると、目の前に何かが迫る音がする。
「ッ!?」
ソウヤは鍛えられた第6感と危険察知能力で頬をかすりながらその接近してきた何かを交わす。
一瞬だけ見えたそれはまさに氷の刃だった。
―ヤバイ。
そんな危険をソウヤは無意識に察知してすぐさま地魔法を使い、通路全体に壁を生成する。
瞬間、生成した壁が一瞬で砕け散り大量の氷の刃が通路全体を襲った。
「ぐっ…!?」
ソウヤはこちらに来るものをなんとか捌き、氷の刃をやり過ごす。
―なんつう威力…。下位とはいえ現段階で最高級の壁を生成したのに一瞬で破壊したぞ…。
「ッチ…」
ソウヤは短く舌打ちをすると、雪無をストレージに仕舞い『絶対盾』を取り出すとソウヤの身体がすっぽり入るほどに大きくさせる。
そして――
――一本道の通路をソウヤは一気に駆け抜けた。
瞬間、すさまじい量の氷の刃が降り注ぐが、そんなのを気にせずソウヤは突き進む。
『瞬死の森』の魔物の材料を凝縮に凝縮をしたこの盾は一瞬で現段階でソウヤの出せる最高の壁を一瞬で破壊できる氷など無いと同じものである。
目の前からすさまじい衝撃と音が鳴り響き続けるのをソウヤは感じながら、なんとか突き進んでいく。
そして200mは進んだであろうその時、ソウヤは
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