第3章
1節―最果ての宮―
50層
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を飲み喉を潤す。
そして飲み終わると焚き火の火を消してセーフティエリアの扉に手を掛ける。
「…おしっ!行くか…!」
ソウヤは深呼吸をすると、扉を開ける。
開けると、やはり薄暗い通路が目の前に映っていた。
ソウヤは火魔法で明かりをつけると、ダンジョンの通路を進んでいく。
1週間ほど篭っていてソウヤにはこの階層は一本道しか無いことがわかっていた。
「グルァっ!!」
しばらくするとリザードマンエリートがこちらに飛びついて、曲刀を振るう。
ソウヤはそれに予想していたので、極力小さい動きでその攻撃を避けると黒鏡破を横薙ぎする。
それにリザードマンエリートはバックステップを行う。
「『業火剣』」
その動きもとっくに予想出来ていたソウヤは、前に1歩半だけ前にでると黒鏡破で突く。
リザードマンエリートはそれに対応して擦らした。
ソウヤはそれに小さく舌打ちをすると、その場で回転して逸らされたところとは逆の方向から横薙ぎを行う。
「ガッ…ガゥウ……」
リザードマンエリートは小さくうめき声を漏らすと、その瞳に光が無くなった。
ソウヤは、それをさっさとインベントリの中に突っ込むとさらに通路を進んでいく。
何回もリザードマンエリートと戦っているうちに、その行動をある程度だが予測できるようにソウヤはなっていたのだ。
大体よそくが当たる確率は40%だが、それでも無いと大きく違うものである。
しばらく進んだところで、少し小さめな広場が見えてきた。
ソウヤはそこで立ち止まる。
ここ1週間で調査できたのはここまでだったのだ。
初めてのダンジョン+中級魔族以上の魔物が出てくるところなので、臆病すぎるのが丁度いいのである。
―多分、この先にこの階層を守る奴がいるか…この階層の先に進ませないようにするために配置された、いわゆる中ボスがいる。どちらにせよめんどくさいことに変わりはないな……。
ソウヤは、それだけ思うと黒鏡破を一度力強く握ると小部屋に向かって入っていった。
瞬間、目の前に光が集まっていき1匹のリザードマンとリザードマンエリートが2匹現れた。
真ん中に突っ立っているリザードマンは、装飾もされており明らかに名鍛冶屋が作ったのであろう強い光沢を持っている、全身鎧を着込んでいた。
そして持っている得物は大剣。
「リザードマンエリートならぬ、リザードマンロードって奴か」
ソウヤはそう言うと、ため息をつく。
そして黒鏡破を構えると瞬時に飛び出した。
リザードマンエリートはそれに対応して曲刀を振るう。
ソウヤは攻撃にあえて相手の懐に飛び込みかわすと曲刀を持つ腕を切り落として、間髪入
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