第2章
3節―始まり―
――そして
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も多分当てはまっているのだろう。
正直、大いに成長した中でも強烈に強く感じた上級魔族も当然いたから、当然なのだろう。
ならば、相手の上級魔族は弱い部類に入るのだろうとソウヤは思う。
なぜならたとえ攻撃力が45万超えだとしても今まで戦ってきた上級魔族と鍔迫り合いで単純に押しのけることはほとんど無理に等しいからだ。
…まぁシュリードには勝つのだろうが、シュリードは上級魔族の中でも最弱なのはとっくに公式で出されていた。
「ぐっ!なら…」
上級魔族は単純な攻撃では負けると踏んだのだろう、呪文の詠唱を始める。
普通なら褒められることなのだが、今回の相手は格が違いすぎたのだ。
「…『水魔爆裂』!!」
そう上級魔族が唱えた瞬間、ソウヤの周りに急速に水が生成され…それを包むように巨大な炎が現れる。
急速な水の蒸発とそれを補うように生成される水と炎…その結果はすでに見えていた。
突如、すさまじい音がしてソウヤの周りが爆発を起こした。
上級魔族はなんと、異世界では知られていないはずの水素爆発である。
「ふぅ…さすがに至近距離では耐え切れんだろう」
安心したように上級魔族はため息をつく。
しかし、そこに巨大な刀が上級魔族に向かって振るわれる。
殺気のようなものに気がついた上級魔族はいそいで槍を持ち上げ防御するが、あまりの力に再び飛ばされた。
そう、”普通”の兵士や冒険者なら死んでいただろう…だが――
「…『地獄炎剣』」
――”『均等破壊』”の異名を持つソウヤが、そんなので死ぬはずもなかったのだ。
地獄のように熱い炎の剣が、上級魔族の横っ腹を焼いて裂いていく。
その痛みは想像しがたいものなのだろう。
「がぁああああっ!!」
そんな痛烈な叫び声を上げたまま、上級魔族の上半身と下半身は離れていった。
「ふぅ…」
ソウヤはそんな光景を見て、ため息をついた。
―もう、血や肉片も…見慣れてたものだな。
ソウヤはそんなことに酷く嫌な気分になりながら、他の全員を見てみる。
とっくの前に終わらせていたようで、今は魔物の掃討にあたっていた。
「今回の襲来は、酷く簡単に終わったな」
あまりに簡単に終わってしまったせいで、ソウヤは嫌な予感がするのを感じた。
そんなことはないと思っているのに…そう思ってしまう。
「魔力は食うが、空間魔法で転移を行う」
ソウヤは唐突にそう言った。
その言葉に全員が不思議そうな顔をする。
「疲れたから、早く帰って休みたいからな」
ソウヤはそう言うとゲートを出現させる。
エレンた
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