第2章
2節―運命が許さない旅―
左翼の戦い
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てしまうと最低でも2週間は戦力がガタ落ちしてしまうリスクがあった。
そのことでナミルは思い悩んでいると…ふと思い返した。
前、エレン達にソウヤの出来事を聞いてみたことがあって、その時聞いたことがあったのだ。
「|将軍魔族(ロード・ローゼ)を1人で倒したのは本当か」と。
エレン達はそれに本当だと伝え、その倒した方法も教えてくれた。
そう、ソウヤは何週間もの戦力をそぎ落とす方法を使って…街を救ったのだ。
それほどの力を使うのに並外れた覚悟が必要なのに…行ったのだ、ソウヤは。
そう思うとナミルは今回の力を使う事に不安なぞ残っているはずもなかったのだ。
「…ルリっ!少しでいい!あいつの鱗をそぎ落とせるか!!」
「…!やってみます!」
ナミルの要望に大声で答えたルリは、後ろに下がりナミルにタゲ取りを任せる。
そしてルリはゆっくりと、はっきりと呪文を唱えると…今自分に出来る最大威力の魔法を唱えた。
「『風纏弾丸』!!」
その瞬間、現れたのは直径40pほどのそして超高密度の風を纏ったルリの全魔力を使った最高の弾丸だった。
ルリは1?ほどもあった弾丸を縮小することで、あまった魔力を全て風に回し発動させ、1体の敵に対し最高のパフォーマンスを見せる事が可能となったのだ。
その超高密度な弾丸は上級魔族が反応するより早く…心臓がある部分にぶち当たって――砕かれることのなかった強固な鎧が砕けた。
「ナイスだ、ルリっ!」
「はぁ…はぁ…どうぞ、やっちゃってくださいっ!!」
ルリは息を荒げながらそうナミルに言うと、ナミルはニヤリと1つ笑ってから上級魔族に突っ込む。
上級魔族は初めて強固なる鎧を壊された痛みに叫び声を上げると、怒り狂いながらナミルに拳を振り下ろす。
あまりに直線的で、怒りに染まったその拳は早くなく、それに予測しやすい。
簡単に避けたナミルは大きくジャンプすると鱗が砕けた心臓部分に到達する。
「いっけぇ!!」
『纏』をなにも纏っていないその歪な形をした大剣は、その全力の突きにより…数pだけ入り込んだ。
そのまま、両足を鱗を纏っている部分に引っ掛けると全力で叫ぶ。
「貫けえぇぇっ!!『気銃刃』っ!!!!」
そう叫んだその刹那…刃の部分の中心だけ1つの線が入ったように裂けていた部分の最奥部分が少し黄色く瞬いた。
そして次の瞬間、大剣の裂けた部分から目を焼くような黄色い光が発射され…それが伸びると、いとも容易く上級魔族の肉を断ち切り貫く。
その刃の幅は1pほどしかなかったが、貫いた瞬間数?に膨れ上がり心臓を全て飲みこんだ。
その凄まじい攻撃を放った技は、ナミルの持つこの大剣を作り上げたものが考え作り上げたものだ。
その技の名は
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