第2章
2節―運命が許さない旅―
銀色の狼
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気があった。
ソウヤは『刀スキル』にある項目の中からまず構えを選ぶ。
なお、『刀スキル』は”大抵”はMPを消費しない。
「…『車』」
選んだのは剣術の流派の1つの『タイ捨流』の基本的な構えである『車』。
半自動的にソウヤの身体が動き、両手で刀を持ち通常の剣道の構えを下に傾けた状態になった。
銀色の狼がソウヤをどかそうと体をゆするが、それすら気にならないほどソウヤは集中しているのが橋から見てもわかる。
そこからそっとソウヤは目を開けて…高速で走り出す。
尾の付け根まで来た時点でソウヤは全力で飛び、もう一度『車』の構えを行うと、口を開ける。
すると、ソウヤは身体が一気にだるくなるのを感じ意識が飛びそうになったが、なんとか踏ん張り黒鏡破を見た。
黒鏡破は4?はあろう半透明の水色の刃に纏われていたのだ。
「すぅ……」
ソウヤはだんだんと加速していく意識の中でゆっくりと息を吸い…その長大な刃を一気に振り下ろした。
その刃は銀色の狼をいともたやすく切り裂き、その威力は地面さえ切り裂く。
半透明に光る水色の刃…それは金剛石を思わせ、その刃は全てを切り裂くことが出来る。
『刀スキル』の中で唯一MPを使い、その消費量が熟練の魔術師のものを全て奪うほど高く、だがその4?の刃は全てを切り裂く奥義…その名は――
「――『金剛宝王剣』」
半透明の水色の光が消え去る中、ソウヤは意識を失った…。
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MP1
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なんとかMPを持たせたまま…。
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