第2章
1節―旅の中で―
閑話…なぜソウヤは口調が固いのか?
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そのソウヤの言葉にルリはうなずく。
ルリをちら見したエレンは再び背を向けるソウヤに顔を向ける。
「で、そこで1週間のんびり暮して、賊に村を襲われてさ…。そこでやっと気が付いたんだよ」
「なにに?」
「この世界は俺が思うほど絶対的に”甘く”はないってね。その体験から出来るだけ厄介ごとを避けようと強気の口調にしてきた」
なるほど…と3人が納得したようにうなずく。
そして、不意にソウヤは馬車を止めると、目の前にここらへんでは稀にみる『竜もどき』が目の前に現れる。
ソウヤは竜のような姿をした魔物を見据えて地面に下りると、言葉を紡ぐ。
「だから――」
その言葉を気にしないとばかりに『レーグン』はソウヤにとびかかる。
そしてソウヤに今ぶつかるというときに…『レーグン』は真っ二つに裂かれその命を散らした…。
ソウヤは、いつの間にかその手に持っていたサイレンを持ったまま、空を見上げ…
「――もう、俺は調子には乗らせない」
…”いつもの口調で”そう口にした。
それと同時にソウヤの内心は深い意思を燃えたぎらせていたのだった…。
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