第2章
1節―旅の中で―
現状認識、そして神々の話
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この力を希少能力だと言ってるけど、それは本来の力の1割しかだせないからなんだよね」
「確か、5割の力を出せば『究極能力』の能力になるのでしょう?」
「うん、そうだよ。本当の力を出せばやっと晴れて『神級能力』へと到達できるわけだね。まず人は耐えられないけど」
『究極能力』…それは童話の物語で姫を救うために竜を倒す騎士が持っていたとされている能力の分類で、ほかにも『賢之者』と言われる魔法を生み出した人も持っていたとされる。
その力はとてつもなく、現代ではもう存在しないと言われておりまさに究極の能力なのだ。
『神級能力』というのは神々しか知られていない能力で、希少能力の最高潮である『神々の剣』と『虚無の剣』もその本来の力は神級らしい。
『神級能力』は神でさえも殺すほどの力を有しており、だからこそ人は扱えないと神はそう思っている。
ヴェルザンディはディスプレイに映るソウヤを見てウィレクスラに尋ねた。
「でも…あの彼の能力……『巨剣使い』だっけ?も『神々の剣』なみの能力を備えてないかしら?大丈夫なの?上位互換になって『神級能力』にでもなったら」
「大丈夫だよ。もともと設定して上位互換になっても『究極能力』までに抑えておいたし」
「そう…。なら良いけど」
ヴェルザンディはウィレクスラをじっと見つめると、そのままその空間から姿を消した。
そして自分の領域に戻ったヴェルザンディは、ソウヤの運命を変動させるべく動き出す…。
『巨剣使い』を得て切羽詰まった生活をしているソウヤの運命は、ヴェルザンディという名の”運命の神”のその手で変動していくのであった…。
そのことはまだ、ソウヤは知らない………。
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