第2章
1節―旅の中で―
レーヌ再会、大陸を渡る船にて
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
し現実と変わらない。現実の中に存在する幻の夢…その中に存在する現実…それは幻を現実にし、現実を幻にする魔法。
-----------------------------------------------------------------------------------
これだけではわかりにくいと思うが、簡単に言うと水と火を使って出来る特殊能力とは違う…ということだ。
その特殊能力の名前は『幻魔法』というもので、これはあくまで幻覚であり触れることは叶わない。
しかし、レーヌの持っている希少能力は幻覚であるはずなのに物体として触れることが可能なのだ。
「そういえば、やはりお前の魔法は希少魔法だったんだな」
「えぇ…」
特殊魔法と希少魔法にはしっかりとした分かれ目が存在する。
特殊魔法というのは、2つの属性…例として火と風をしっかりとした対だけ込めれば…業火魔法なら8:2発動する。
魔力が意外と減るが、それ以上の威力を望めるし2つの属性を持っていたら―ほとんどの人は1種類だけ。プレイヤーはまた違うが―誰だって使える魔法だ。
だが、希少魔法はどれだけの属性を重ねても発動することはなく、例えば空間魔法をイメージするとすれば、空間を歪めるにはどの属性も必要ではない。
なればどうすれば良いか、その空間魔法を唱えればそれで完了だ。
その希少魔法というのはそれ自体が1つの魔法で、2つの魔法を組み合わせても作ることの出来ない魔法なのである。
それに一世紀―つまり100年―に一度しか現れないこともあり、その所有者が生きている限りその者しか扱えない魔法であるのも特徴だ。
「――というのが、俺の特殊魔法に入るものだ」
「『業火魔法』に『雷魔法』…ねぇ」
ソウヤの能力を聞いたレーヌは少しの間黙っていると、不意に真剣な顔になってソウヤを見つめる。
そして、口を静かに開いた。
「ねぇ、私を入れてくれない?あなたのパーティに」
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ