第2章
1節―旅の中で―
牛魔族
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
に戻した。
そして地面に降り立ち上に向けて巨刀を作り出すと、肉体強化を一瞬だけ使い、最高加速で魔族のもとへ飛び出す。
もともと冒険者がいないことを確認してあったので、躊躇なく巨刀を前に突き出し前方にある者すべてを薙ぎ払った。
そして魔族の姿が見えたとき、ソウヤは足を地面につけ肉体強化とある呪文を連続で唱え、最後にこう言う。
「燃え栄え大いなる剣と化せ青火…!『青火炎大剣』!!」
さらに加速したソウヤと、現段階で最強の青い炎の大剣が重なり合い青火の龍を作り出す。
そしてその最強の攻撃が魔族にぶつかろうとするとき…魔族が動いた。
「イカリ、オコレ、キョウランのカミナリ…『狂雷恐電剣』」
血のように赤い雷をその巨魔剣にやどした魔族はその巨剣でソウヤの最強の巨刀の一撃を受け”止め”た。
その瞬間、膨大過ぎるエネルギーが暴発を繰り返し半径10mほどが一瞬にしてさら地に変化し、その熱でガラスと化している。
それは周りだけでなく空に向かってでも飛ばされ、1つの大きな光の柱を作った。
「う…おお!」
「グッウゥ!」
ひたすらに鍔迫り合いをし続けるソウヤと魔族。
もし、これが同じ攻撃力だったら楽勝にソウヤが勝っていただろうが、今回は魔族の持っている武器の能力が桁外れなのだ。
それでも互角に渡り合えるソウヤはやはり超チートと言えるべきものなのだろう。
鍔迫り合いは両者がMPの損失を考慮して、同時に後ろに跳び退避したことによって終わりを告げた。
魔族はその大きな口を開いて言葉を出す。
「オマエはヒキョウダナ。イキナリオソイカカってクルナンゾ」
「悪いが、戦いは人それぞれだ。お前に指摘されるっていうのはおかしいと思うがな」
「…オモシロイなヒトヨ」
獰猛な笑みを浮かべる牛魔族に対して、ソウヤも微かに微笑みそれに返す。
そして、牛魔族はグルアアアッ!と牛ならぬ声を出して、巨魔剣を半身になり構える。
ソウヤも巨刀を正面に構えて牛魔族をじっと見つめた。
次の瞬間1人と1匹は同時に動きだし、そして数秒のうちに花火がいくつも散り、その接戦さを伝える。
牛魔族は特性は物理法則―この世界に存在するのか知らないが―を打ち砕くような、その巨体に見合わぬ速さだ。
さらに巨魔剣はその加速を風の特性『速力』をその使い手に流しているため、もともと速いのが、さらに強烈に早くなっている。
その証拠にステータスの中では一番高い素早さを持っているソウヤでさえも追いつくのがやっとの状態だった。
「はぁっ…!」
「グルォォオ!」
1人と1匹の気合が戦いの周りに響き渡り、それと同時に火花が散る。
現段階の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ