第2章
1節―旅の中で―
『均等破壊』ソウヤ
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したように頷く。
それを確認したソウヤは口を開ける。
「じゃあ次に、牛の魔族が巨剣を振り下ろす瞬間を狙って俺が『鋼剣』で相打ちにするからそれを狙って一撃だけ入れてくれ」
ソウヤは、よく使っている『業火剣』などで相打ちにしないのには理由があった。
それは、剣に属性を流すとそれ特有の能力を持つようになるからだ。
例えば水魔法なら『切断』だったり、地魔法なら『巨大化』、特殊能力の『雷魔法』なら『切断』と『速度』の2つが備わっていた。
それに対してヒューマンが得意とする鋼魔法の数少ない攻撃魔法である『鋼剣』はその付加能力として『耐久値増加』という一風変わった能力がある。
その能力は攻撃力などには一切干渉はせず、ただその武器の耐久値を1.5倍ほどまで底上げする能力だった。
その能力はβ時代のころ盾役として使えることが判明して盾役にはよく使われていたのをソウヤは聞いたことがあったのだ。
「あの魔族は持ち直すのは早いから、あまり大技…エレンはとくに使わないでくれ」
「分かりました」
「了解した」
そのあと、もう少しだけソウヤたちは戦闘について話し合ってから会議は解散となった…。
そして2日後、ソウヤたちは全員いつもと違う格好をして『軍勢の期』へ向かう連合に入るべくギルドへ来ていた。
服装はこれからのため、すべてのものが変わっている。
ソウヤは全てを元に戻し、ずっと着ていた服などを月文字魔法で赤色の所も黒色に変化させておりコートの長さも長くし、武器はサイレンだけにしていた。
これからはこちらが『均等破壊』のソウヤの姿に統一するつもりでソウヤはいた。
エレンは髪の色を金色に、瞳も金色にして、シルフ特有の羽などを消しエルフの姿に、そして装備も最強になっている。
ルリは髪と瞳を茶色に変化させて普通のグルフへと変化させ、装備も最強の状態だ。
「――なので…敵が」
「失礼する、遅れて済まないが連合に入りたいのだが…?」
ソウヤはエレンとルリと共にギルドに入ると、1人の冒険者が説明しているのを無視して連合に入るのを求めた。
ここにいる全員の冒険者が黙り込み、なんだとソウヤ達に顔を向ける。
そして、ほとんどの冒険者はソウヤたちの装備の質のあまりの高さと本人から出てくる威圧感に、驚愕で顔を歪ませていた。
そして残りの馬鹿な冒険者は…
「おいおいッ!てめぇみたいなひょろひょろな身体な奴が入りたいだってッ!?あははははっ!笑わせんじゃねぇよッ!」
――とこんな風にソウヤに近寄り、叫び声をあげる。
そんな哀れな冒険者の数は6人ほどおり、その全員が全員で
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