第2章
1節―旅の中で―
レーヌとの出会い…勇者の召喚
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れがウォルフのレーヌとの忙しい出会いだった…。
「それじゃあ、また会おう」
「えぇ、また会いましょう」
ソウヤたちは遺跡―さきほどいた場所―から外に出ると、セランスへと向かって行く。
そしてセランスにつくと、ソウヤとレーヌは別れのあいさつをして各自の場所へと向かって行った。
ソウヤは宿に向かっていき、部屋に戻ろうとドアを開けるとそこには2人の人物が居たのが分かる。
1人は用意されていた椅子に座りながら苦笑いをしているルリと、ドアの前で腕を組みながらいっそ清々しいほどの笑顔を見せているエレンが立っていた。
その姿にソウヤは死んだな…と現実逃避しながら「ただいま…」と2人に向かって言葉を発する。
「おかえりです」
「おかえり…さて、なにか言うことはあるかソウヤ……?」
その言葉を聞いた瞬間ソウヤは、ここで謝らなければ死にそうな気配がするのを感じて即座に行動に入る。
まず正座をして両手を前方の地面に置いてそのまま上半身を両手の所まで下げる…簡単に言うと日本流謝り方、つまり土下座だった。
「す、すまない…!俺にもいろいろあったんだ…!」
「え…?あ、いや、その…頭を上げてくれ頼むから…!」
さすがのエレンもいきなりそこまでしてくるなんて思わなかったらしく、エレンも焦り始める。
頭を上げてくれの声を聞いたソウヤはしぶしぶと頭をスッとあげて正座のままでエレンが話を続けるのを待つ。
エレンは右手で頭を抱えながら口を開ける。
「…で何があったんだ?」
「あぁ、それは――」
ソウヤはエレンが言った後の事を無魔法のことも含んですべてしゃべった。
そのことを聞くとエレンは「はぁ…」と大きくため息をついて備え付けられたもう1つの椅子に静かに座って頭を大きく抱える。
「…なぜソウヤはそう色々な厄介ごとに巻き込まれやすいのだ…?」
「小説の中なら主人公だからで説明が着くんだけどな…」
「ショウセツ?シュジンコウ?」
「あぁ、異世界の話だから意味はない」
ソウヤはそう言って苦笑いを浮かべると、正座の体制を解く。
説明を初めて優に30分ほど経っているがさすがは日本人なのだろう、足がしびれた様子はなかった。
ソウヤは「んーっ」と大きく伸びをするとエレンとルリを同時に見る。
「エレンとルリはもう依頼を完了してきたのか…?」
「はい、この街に到着してすぐに」
「そっか…てかもうすぐ夜だな。時間が分かり難くてつらいな」
ソウヤは辺りがすっかり夜になり始めていることに気付いて、思わず小さくため息をつく。
当然のごとくこのファンタジーな世界では時間を調べるすべはなく、大体は太陽や月の位置で時間を決める。
ソウヤはエレンとルリを見ると「夕食どう
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