第2章
1節―旅の中で―
レーヌとの出会い…勇者の召喚
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溶けた後もその場で固まってしまっていたのだった…。
「なぁ…もう硬直解けているんだろ?お〜い」
ソウヤはその場で未だ固まっているレーヌに声をかける…が全く反応せずその場で固まっているだけだった。
そのままソウヤはレーヌに顔を近づけて少しの間声をかけ続けていると、いきなりレーヌがビクッと震える。
そしてその直後にレーヌは口を大きく開けると――
「きゃああああッ!?」
――と巨大な叫び声を周りに響かせる。
その叫び声に耳を押さえながらソウヤはうずくまりながら悶えていると、叫び声が「あ…」と気が抜けるような声と共に消え去った。
しかし、あまりに巨大な声で未だにソウヤは耳を押さえてうずくまりながら悶えていると、レーヌ焦った様子でその場でしゃがんだ。
「だ、大丈夫ッ!?」
「大丈夫だ…うぅ」
ソウヤはそう言いながら悶えていると、レーヌはソウヤに淡い紫のオーラを纏った水の魔法をかけてやる。
すると、ソウヤは耳の痛みが段々と消え去っていくのが分かった。
ソウヤは耳の痛みが消え去ると、その場に立ち上がりレーヌに問いかける。
「そっか、お前ウォルフだから水の魔法をつかえたんだな」
「えぇそう。あと私の名前はレーヌよ、呼び捨てで構わないわ」
「あぁ、俺の名前はソウヤだ」
ソウヤの「水の魔法をつかえたんだな」という言葉には水の魔法が使えるから回復も出来るんだったな、という意味で言っていた。
魔法にはそれぞれの特性があり、水なら『治療』、火なら『炎熱』、木なら『増殖』、地なら『変化』、風なら『速力』、鋼なら『硬化』などある。
ほかにも特殊能力もあり雷魔法なら『斬切』、業火魔法なら『爆熱』、青火魔法なら『炎斬』、月文字魔法なら『付加』などがあった。
さらに無魔法もあり、特性が『創造』というものである。
「そういえば、最後のあの剣を纏った青い何か。あれ何かしら?特殊魔法?」
「あぁ、俺は異世界人だからな」
もともとソウヤはこのことをあまり言いたくはなかったが、見られた以上もう白状するしかないことを理解していた。
だから、この後すぐにソウヤは「誰にも言うなよ…」と言葉を足しておく。
そのソウヤの言葉に絶句しながらもレーヌは頷くと、言葉を発する。
「分かったわ、あと、言い忘れていたわね。ありがとう」
「あぁ…どういたしまして」
レーヌは美人な顔をニッコリと笑顔に変化させて礼を言うと、ソウヤは一瞬呆けた後に笑みを浮かべて言葉を返した。
そして、レーヌが腕を差し出してきたのでソウヤもその意味をすぐに理解すると腕を出して握手する。
こ
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