第2章
1節―旅の中で―
ウォルフ大陸とソウヤの特訓、そして美女
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んと余裕のある姿なのだろうかと思うだろうが、彼女自身余裕はあまり残っていない。
彼女が持っている矢は何の変哲もないただの鉄の矢で、攻撃力が低い。
どうしようかと彼女が悩んでいるとき、この先の通路で骨が落ちるというスケルトンが倒れる独特の音楽がドンドン聞こえてきたので、彼女はなにも思わずその先の通路へ向かった。
この先には強い人がいると信じて…。
「ッ…!」
ズバンッ!と空気が激しく斬れる音がしてソウヤの目の前にいたスケルトンがカンカンッ!と骨が落ちる音を響かせて死んでいった。
死亡を確認したソウヤは次の相手へと斬りかかろうと走り出すと、瞬時にスケルトンの懐に入り込みそのまま斬りつける。
「やっぱり足に風を纏うと素早さがアップするんだな、魔力に応じて…」
それを確認したソウヤは頭の中にその情報をインプットしてスケルトンが倒れるのを確認して次の相手に行こうとする…その時。
ソウヤは首の後ろ辺りが妙にピリピリすると感じて、なにかがやばいモノが近づいてくるのを感じた。
すぐさまあたりのスケルトンを片付けんと刀にそのままの魔力を纏わせて、圧縮する。
「魔力よ剣となれ…『魔力剣!!』」
そして、そのままソウヤはその場で回転すると同時に圧縮した魔力を一気に解き放つ。
すると巨剣にもおよびそうな巨大な魔力の刀身が出現して、刀と共に周りのスケルトンを斬りつける。
この技はソウヤが2週間ほど何回も探っていた時に、たまたま見つけた特殊能力だった。
その名も『無魔法』というもので、武器に自身の魔力自体をそれに流してその攻撃力や防御力、斬りやすさや武器の長さを増幅するというものである。
その名の通り無属性なので弱点の属性は無く、さらに相手の弱点もないという特徴があった。
「なんだ…?人の走る音か…いや、1匹違うやつが混じってる、この感じからして魔物…!」
地面から来る振動で人か魔物の見分けを付けたソウヤは、危険な場面だと気付いてその足音が聞こえる場所へと向かっていった…。
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