第2章
1節―旅の中で―
ウォルフ大陸とソウヤの特訓、そして美女
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を聞くと、ため息をついてエレンを見据えると口を開いた。
「…にしてもすごいなエレンは。Aランククリアなんてさ…」
エレンはソウヤの皮肉に苦笑いを浮かべると―本当にソウヤは褒める気で言っていた―それにため息を付きながら言葉を返した。
「……1人で『瞬死の森』をクリアして、1人で1万もの魔物を倒して、そして魔族を1人で倒すお前には絶対に言われたくないな、そんなもの童話の勇者でさえもできないぞ…?」
「おい、俺は論外だろう…?」
エレンの言葉の返しにソウヤは苦笑しながらそう言うと、エレンとルリは同時に「「論外ですね(だな)」」と言う。
それにソウヤ一層苦笑の笑みを浮かべると装備をジークから『サイレン』へ変えて、ジークをエレンに渡す。
「俺はこれを使う。この大剣…ジークはその魔魂銀の剣よりは固有名付きだから性能は多少いいはずだ。それと魔魂銀の剣はこちらによこすんだ」
「ふむ…。わかった」
エレンはソウヤの言葉にうなずくと、魔魂銀の剣をソウヤに渡す。
今までずっとエレンが使ってきた魔魂銀の剣だが、その剣は武器スキルがすべて空き状態になっていた。
なので今はジークの方が攻撃力などもいいのだ。
「すぐに返す。それまでそれを使ってくれ」
「了承した」
エレンはそう言ってうなずくとジークを背中に吊るして装着をした。
そしてソウヤとエレン、ルリは外へと繰り出ししてギルドへと向かうことになったのだ。
「…いいねぇ。鑑賞というのは…」
白い世界、そこはこの男だけが住むことを許された世界…そのなかで所有者の男は巨大なディスプレイを眺めて感嘆の声をもらす。
巨大なディスプレイに映っているのは1人のトリップされた被害者の女性だった。
その女性は軽装に身体を包めて器用に立ち回りながら1人で魔物と戦っているのが目に映る。
そして男は手を振って、その画面が移り変わりまた違う被害者の1人の青年を映した。
男はその青年を見ると段々笑みが少量の驚愕を含む笑みに変わっていく。
「…ふ、ふははは!君すごい運の強さだね…!まさかトリップされたところが最悪の場所だった青年が生き残っているとは!」
男はその青年の過去のページをめくり始め、そして男はその青年の強さを知ったとき、初めて完全な驚愕に顔を歪める。
そして数秒後、男はいきなり狂ったように爆笑をしはじめた。
「ははははははははは!!君すごい運だね!!まさか最高レベルに設定してあった希少能力を3つも持っているなんて!しかもメインスキルが僕が最高の強さとして君臨させるために作った『巨剣使い』でさえももってるなんて、もう最強どころではなくて最恐の強さを誇るじゃないかあはははははは!!!!!!」
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