第1章
4節―茨の旅の決意―
初めての依頼
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とに、その場にうつ伏せになり沈んだ。
その背中にはルリの剣が刺さっておりそれはウルードベアの心臓を深くえぐり込んでいて血飛沫を上げていた。
「ルリ、お前すごいな。気づかなかった」
「いえ、私の取り柄は早さだけですから」
そう言ってにこやかにルリは笑った。
ルリの言っていることは大方間違ってはいない、灰色の狼…『混沌狼』の強さはその目にも見えない俊足の早さだ。
敵を翻弄して混乱させ、そして的確に敵の心を打つ…それが『混沌狼』の戦い方だった。
「とにかくこいつを持っていくか」
ソウヤはルリをじっと見つめたあと、そう告げてウルードベアに触れる。
そして、ソウヤは心の中でと念じるとそのウルードベアは瞬時に消え去り、アイテムストレージの中に収まった。
それを見ていたルリは言葉を発する。
「やっぱりソウヤさんは異世界人だったんですか」
「信じてたなかったのか?」
そうソウヤは言って「まぁ仕方ないか…」とつぶやく。
ルリはソウヤがアイテムストレージを使っているのを見てなぜそう確信できたのには理由があった。
この世界の住人と元日本に住んでいた世界の人では明らかな違いが大きくて2つある。
1つ目は必ずなにかしらの特殊能力か希少能力を得ている。
2つ目はステータスやアイテムストレージなどが出来ることにあったのだ。
「…それじゃあいこうか」
「怒らないんですか…?」
「別に怒ることでもない。仕方ないしな」
そう言ってソウヤは苦笑いを浮かべる。
そうして、暗い森の中を2人は着実に歩き始めたのだった…。
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