第1章
4節―茨の旅の決意―
初めての依頼
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るかな…」
「そうですね」
次の日の朝、ソウヤたちはギルドで初めて依頼をすることに決定した。
そうして2人がギルドに着くと、一気に空気が酒臭くなって冒険者たちの騒ぎが鼓膜を休むことなく震えさせる。
それに思わず耳と鼻を防ぎたくなったソウヤたちは急いで依頼の掲示板らしきものに行った。
その掲示板の依頼を1つ1つじっくりとソウヤはそれを見ていく。
「Cだと…ゴブリンを10体討伐、採取部類は耳…お金が100Rか…やっすいものだな。次は…ウルードベアを1体討伐、採取部類は牙でお金が150R…これにするか」
ソウヤはウルードベアの依頼書を取ると、ルリとともに受付嬢のもとへ向かった。
「すみません、この依頼したいんですけど…」
「分かりました。そこの方はパーティーに入る予定ですか?」
「あ…はい」
そうだった…とソウヤは思い出す。
この世界のパーティは自己で出来るものではなく、ギルドで申込んで手続きをしてやっとパーティーに入れるというものだった。
受付嬢がなにかしらの紙をもって来て、ペンをソウヤに渡す。
「これにパーティー名、パーティーメンバー、2人の職業を書いてください」
ソウヤはわかりましたと告げて、ペンを紙につけようとする…が、ルリにソウヤは顔を向けて言葉を発する。
「ルリはどんな名前が良い?」
「えっと…なんでも…」
「了解」とソウヤは言葉を返すと、また紙に顔を向けてペンを近づける。
そして、スラスラと名前を書いていく…そのパーティーの名前は、『ラーズト・セズラクト』にすることにした。
決して厨二病ではない…とソウヤは心の中で言葉を発しながらかいた名前だった。
その次にソウヤはパーティーメンバーの名前を書いていく。
最後に職をソウヤは自分を戦士にして、ルリを書こうとしたが、どんな職か分からなかったので、ルリにソウヤは問う。
「ルリって職はなんなの?」
「えっと、神い…ではなくて、戦士です」
「了解…」とソウヤは呟いて戦士と書いてソウヤは受付嬢に提出した。
しかし、ソウヤは心の中でルリのさきほど言いかけた言葉が気になっている。
―聖け…ってもしかして”聖剣”のことか?でも聖剣って剣だから人間ではないし、しかも本来なら聖剣を扱えるのはゲームではNPCって言ってたような…。
ソウヤはそう考えてルリをチラリとみて、しっかりと狼の耳と狼の尻尾があることを確認して再度考え始める。
―しかも聖剣を扱えるのは”妖精”ではなく、”人間”だということも聞いている。俺の場合も背中から羽が生えているからもう”人間”ではなくて、”妖精”だし…ん〜わかんないな。
ソウヤが心の中で頭を悩ませていると、受付嬢が帰ってき
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