第1章
1節―プロローグ―
異世界に呼ばれた日
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」
――その瞬間蒼也は視界を光で覆われていた。
「それが、どうしてこうなったッ!」
そして、蒼也…もといソウヤが出現した場所は森の中で、しばらく探索していたらαテストの最後らへんに出てきたと思われる魔物に出会ったので、現在逃走中なのだ。
「グルァアアアアアッ!」
「「ブヒィイイイイイッ!」」
三匹に追われる結果になったソウヤ。
その中で、必死に頭を回す。
―このままだとやられるだろうし、なんとかしないと…!
ソウヤはなんとか森のデコボコの地面を走るが、そろそろ体力の限界も来ていた。
―取りあえず、なによりステータスを見ないとはじまんねぇ…!
しかし、この注意が錯乱しやすいこの場所で確認できるのかどうか…とソウヤは頭を悩ます。
「えぇい!男は度胸ッ…!」
ソウヤはそう吐き捨てると、脳内で“ステータス”と呟く。
よくある電子音が鳴り響き視界の目の前にステータスが現れた。
―取りあえず、頼みの綱の“特殊能力”の確認が優先!
ソウヤはそう切り捨てると、視線を奔らせる。
“特殊能力”。
多くあるサブ、またはメインスキルの中でも特に入手難易度が高いスキルのことを指す。
その代わりに効果はかなり高いらしく、αテストで手に入れた数人の人々は“FTW”最上位の強さを誇っていたらしい。
そして、その特殊能力をあの男は”全員に配る”と言っていた。
―つまり、使える特殊能力ならこの状況を…!
必死に目を奔らせていたソウヤは、目的の”特殊能力”という文字がステータス上にないことに気が付く。
「おい、おい待てよ…!」
―まさか、俺だけ持ってないとかいうそんな馬鹿な事が…!
絶望に当てられ、遂にソウヤの歩む足が止まりかけたその時、ソウヤは別の文字を見つけ出した。
―希少能力…巨剣使い 下級(0/500)―
― 肉体強化 下級(0/400)―
― 空間魔法 下級(0/400)―
「ゆにーく…すきる?」
予想外の展開に、ソウヤの頭が停止しかけるが即座に再起動する。
―取りあえず、これに賭けるしかない…!
ソウヤは巨剣使いの内容を確認すると、再び驚愕した。
―巨剣使い 下級(0/500) 職業能力―
― 全ステータス常時×5(巨剣所持時全ステータス×10に変化)―
全ステータス最大10倍、それがこの希少能力の効果。
あまりに簡単で、強い。
―全ステータス最大で10倍なんて、今まで聞いたこともないぞッ…!
その驚
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