暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
242部分:第二十一話 劉備、友を選ぶのことその三
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話

第二十一話 劉備、友を選ぶのことその三

「楽しくな」
「そうだな。やるか」
「おう、容赦はしねぜ」
「こっちこそな」
 ドンファンはこの世界を心から楽しんでいた。少なくともチャンやチョイよりは幸せであった。そして劉備のところにも二人来ていた。
「あれ、お姉ちゃん」
「リムルル、貴女もこっちの世界に」
「うん、来ていたの」
 茶色がかった髪を首のところで切った少女だった。その服はナコルルと一緒のものだ。その彼女もここに来たのであった。
「それで話を聞いてだったのだけれど」
「そうだったの」
「ええと、何か妖しい気配に満ちてない?」
「ええ」 
 ここで二人の顔が曇った。
「貴女も感じてなのね」
「来たの、それでなの」
「わかったわ。じゃあ今はね」
「御願いするわ」
 こうして二人も加わった。そうしてだった。
 もう一人は青い丈の短い学生服にズボン、黒く短く刈った髪にバンダナをしている。それなりに整っているが何か抜けている感じの顔である。
 その彼が来てみるとだ。いきなりびびっていた。
「聞いてないよーーーーーーーーーーーっ!!」
「何が聞いてないの?」
「草薙さんがいるからって来たのに!」
 何ともう一人いた。ブロンドの髪を切り揃えた青いめの美女だ。青のブラの上に緑のジャケットを着ている。そして青いズボンという格好だ。
 その彼女を見てだ。彼は今にも逃げようとしていた。シェーーッのポーズになっている。
「何でマリーさんまで?」
「私も今来たのだけれど」
「あれ?この人は?」
 劉備はブルーマリーを見て逃げようとしているその少年を見て言う。
「マリーさんのお知り合いですか?」
「ああ、矢吹慎吾っていうのよ」
 ここでマリーが言う。
「草薙京の舎弟でね。まあお騒がせキャラよ」
「お騒がせさんなんですか」
「あまり強くないけれどそれなりに使えるから」
 こう言うのである。
「それに悪い奴じゃないしね」
「いい人なんですね」
「そうよ。まあパシリにでも使って」
「ちょっと、俺パシリですか!」
 こう言われてだった。慎吾は泣きそうな顔になる。
「何でなんですか!」
「何でってそれがあんたのキャラクターじゃない」
 マリーの言葉は実に冷たい。
「だから受け入れるのね」
「とほほ、俺はこっちでもそんな役なんですか」
 何はともあれ彼も加わった。そうしてだった。
 遂にだった。何進も来たのだった。
「何か曹操さんと袁紹さんだけでいけるような気がするけれど」
「そこは政治的配慮ですから」
 孔明が劉備に対して言う。
「ですから気にしないで下さい」
「そうなのね」
「全然気にしなくていいですから」
 また言う孔明だった。
「というか気にしたら駄目ですから」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ