第1章
1節―プロローグ―
Fairy The World ―妖精世界―
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い髪に、意外と最近では少ない純粋な黒色をした瞳。
身長は現在推定180越えで、部活で陸上をしていたせいか足が少し太い。
中肉中背ならぬ、中肉高背という言葉が似合うのが蒼也という姿だった。
あまりに唐突な個人情報の流出に蒼也は言葉を失っていたが、やがて諦めたかのように画面に向かう。
いつの間にか初期メインスキルの設定になっていた。
職業能力とは、その名の通りキャラクターのプレイングを決めるメインのスキルのことを指す。
メインスキルを選択できるのは同時に1つのみであり、所謂普通のMMORPGでいう職業のようなものである。
よって、初期メインスキルの選択は最初のスタートダッシュに最も大切な項目であることは必須であり、その数は4つと少ない。
“戦士”は物理成長に特化したスキルで、育て方によって物理アタッカーにもタンクにもなり、基本的にチームでもソロでも戦える数少ない職業。
“魔法使い”は魔法成長に特化したスキルで、魔法アタッカーやデバフに主に分かれ、基本的にチームの火力役を持つ。
“僧侶”は魔法成長に特化したスキルだが、主に回復とバフを扱う。しかし、準魔法アタッカーとしても使える。
“武闘家”は物理成長に特化したスキルだが、速度を重視した物理アタッカーとなる。チームではボスで貴重視されるが、基本的にソロ向けの職業である。
その中で蒼也が選んだのは、当然“戦士”だった。
理由は先ほど言っていた通り、不器用だから操作が簡単なやつがいい…というものだった。
―剣使いたい…という気持ちが無くもないけれども。
そんな厨二心を押しとどめて、あくまで“不器用だから”で突き通すことにした蒼也は気を取り直して画面を見る。
次の画面は、まぁメインときたら次はサブとくるのは当然。
サブスキルの選択画面だった。
特徴能力。
メインスキルが職業ならば、これはパッシブスキルやアクティブスキルのことで、これは同時に幾つも選択できる。
この選択画面でも2つ得ることが出来るようだ。
しかし、相当多い筈のサブスキルの数がかなり少ない。
“○術”系のみしかないのである。
“○術”系とはその名の通り○の中に入る物に補正が入るスキルで、追加で熟練度があがるごとにアクティブスキルを覚えるスキルだ。
それしかないということは――
「――“経験”して覚えろ…ということなんだろうなぁ」
“完全成長制”であるゲームの心髄を、より感じてほしい一心なんだろうか。
そんな疑問を蒼也は抱きながら、“剣術”と“体術”を得ることにする。
何故“剣術”と“盾術”とかではない…というのは愚
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