空の王者、禁じられた土地を知る。
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は気づけばナミの姿が見えなくなっている事に気付いた。それをレウスへと伝えるが彼の高い視力を持ってしても視界内にナミを捉える事は出来なかった。
「駄目だ。何処にも見当たらない」
「遠出でもしてるんじゃねえのか?ウェイバーの事を大分気に入ってるみたいだしな」
それならば良いが、彼女の事だからきっと大丈夫だろう。海軍もいないこの空島ならばなんとか無事でいるだろうと思っている矢先にパガヤとコニスは不安そうな表情をしながら何かを話し始めた。
「如何したんだ二人とも?」
「その……この空島に決して入ってはいけないと言う禁断の聖地があるんです。そこはウェイバーで少し行けばいけてしまう距離にあるんですが……」
「心配ですね……ナミさんがそこに行っていなければ良いのですが」
「禁断の聖地?なんなんだそりゃ」
「神が住む土地。聖なる土地、アッパーヤードと言われている場所です」
「何、これ……!?なんて、大きな木なの……!?」
その心配は的中していた。ウェイバーという自由に海の上を走る事の出来る乗り物に出会えれば嬉しさゆえにナミは酷くはしゃぎフルスピードを試したくなりそれを行っている最中に見えてきた巨大な樹木が群生している土地を発見しそこへ近づいてしまっていた。
「空島にも、地面ってあるんだ……」
その土地は自分たちにとっては当たり前な存在である土などの地面がある島だった。全てが島雲や海雲といった物ばかりで形成されていると思い込んでいた空島にも青海と同じような物もあるのかと思いをはせつつもその土地を見つめ続ける。樹齢何百いや千年以上は経過しているだろうという大樹がこれでもかと乱立している島は青海でも滅多に御目に掛かれない。
「なんなの、この島……!?」
思わず鳥肌が立った、何故かは解らないが今まで数多くの修羅場を潜り抜けてきた自分の勘が危険を完治しているかのように警告音を鳴らしている。ここは大樹が乱立しているだけの土地では無いと。それを思いながらも好奇心を?き立てられそうになりながらもゆっくりとその島の周囲をゆっくりとウェイバーで回っていく。
「―――」
だがナミは気づかなかった。その土地に目を奪われていたせいで、その土地の上空を飛行する巨大な影に。それはその島の周囲を一回りすると何処かへと飛び去って行った。
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