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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第83話 待つ
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を無視して忍の本気走りで圧倒的な速さでビリになってしまった。
この状況で置いていかれるのは死亡フラグがビンビンなので彼女なりに必死に使わない筋肉を使って追いかけたがサソリ達に追い付けるはずもなく程なく体力切れとなったようだ。

上条に取引を持ちかけていたサソリ達も違和感に気付いたようで。
「そういえば、食蜂さんはどうしました?」
「あっ!忘れてた」

******

学園都市に出現した黒く巨大な影はアスファルトから黒い触手のような影がゆっくりと反時計周りに捻じ込まれながら黒い雷が集中するビルを這うように伝っていく。
まるで玩具を追い求める子供のように小さい手ばかりだ。
何かを求めているかのような動作に対してマダラの身体を奪った黒ゼツは万華鏡写輪眼を全開にしてジワリジワリと影のチャクラを吸収していった。
泡のように発生するチャクラの影を穢土転生体のマダラが凝縮するように磨り潰すように血肉にしていく。

「死者が人柱力になるっすか?」
「十尾の影だから可能みたいだね〜。完全に吸収すれば遜色ないはずだよ」

ビルの屋上に集まったゼツ達は印を結び奪った能力を使い黒ゼツの補助をしていく。
「十尾の影を吸収したら『無限月読』を仕掛けて、元の世界に兵力として連れ帰る......なんだかあっけないっすね」
「あっけないより、元々僕達の仕事がこれだからね......時空間で偶然発見したこの世界を見つけた時からずっとね」
太陽が沈み、弧を描く光がプツプツと切れて照らしていた境界が分断された。

「黄昏時カ......死者ト生者ガ交ワル時間......此処カラ先ハ闇ノ世界ダ」

死者が蘇り、邪な力を手にした神は静かに呼吸を始める。
鼓動を強くしていき、影のチャクラを吸収する度にマダラの身体のヒビ割れは染み込むように消えて顔に生気が宿り出していく。
「サソリ......貴様ノシテキタ事ハ全部無駄ダッタナ」


ビルの屋上への扉を少しだけ開けた先で湾内と泡浮、婚后がゼツ達の様子を伺っていた。
現実離れした屋上の光景に冷や汗をダラダラ流しながら軽く腰が引けていた。
「どどど、どうしますの!?」
「ま、まさかドンピシャで正解しますなんて」
「さすがで、ですわね」
「ま、まあね。私にかかれば軽い事ですわよ」

お気に入りの扇を動揺からか折り畳んだままで冷や汗を乾かそうとするが側から見ればただの棒を振っているに過ぎない。
今までの流れのおさらい。
学園都市で大停電が起きる→不協和音が流れて学生大パニック→湾内達も避難していく→何故か気絶しなかった→婚后さんが「犯人を探しますわ!」宣言→黒い影が集まっているあのビルが怪しい→まさかの大正解!→どうしましゅう......

「何やら不穏な空気ですわ」
「そうですわね
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