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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第83話 待つ
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からカツアゲされてしまうくらいに情けなくなってしまいました

「す、すいません......お金を差し出したいのは山々なんですか。残念ながら全財産が飲み込まれてしまって......それに女の子がそんな言葉遣いはダメというかお淑やかの方が」」
「はぁ?」
猫背になって上条が低姿勢のままペコペコと頭を下げて、仏頂面の少女に消え入りそうな声でお願いした。

「天地雷鳴!青天の霹靂!梅雨入り前のカエル達の鳴き声を守る〜。人呼んでカエルかめ......」
「いやもうそれはいい」
更に上空から緑色の着ぐるみを身に纏ったカエル面の女性が足から落下して地面にめり込みながら決めポーズして自己紹介をしたが、ツインテール少女に阻まれた。

上条はその特異的なコスチューム云々よりもアスファルトに足を減り込ませた事の方に仰天してしまい、四つん這いでひっくり返る。

「せっかくの自己紹介でしたのに......」
「長ったらしいんだよ!名前言って終わりにすれば良いだろうが!時間の無駄だ」
「それでは風情がありませんよ。ちゃんと満を時しての登場には多少の時間を掛けないといけないです」
「調子狂う奴だ」
飄々とカエル面を外してサソリ警策と持論を交わす姿に上条は一際大きな声を上げた。
「ああああぁー!ビリビリじゃんか!」
上条はカエルの格好をした外道の手を握って懇願した。
無理もない髪の色は違えど顔の形や声色は全て御坂と瓜二つであったからだ。
「お願いします!またキャッシュカードが吸い込まれたので電撃をチョロっと!雰囲気変わったのは夏休みマジックって事にしとくからよ」
「??ビリビリ?」
腕を掴まれてブンブン振り回されている外道は首を傾げて、困ったように口先を曲げる。
「そういや、お前も雷遁が使えるのか?」
「は、はい......忍術ならば一通り」
「そうか......」
にやりと笑うとサソリ警策は印を結んで液体金属を染み出させると人型に変えて腕をカマキリのような鋭い刃先にすると歓喜に沸いている上条に斬りかかった。
「げっ!?」
上条が咄嗟に右手を前に出すと液体金属の人形は彼の右手に触れるか触れないかの位置でボタボタと元の液体となり、その場に落ちていった。
「よし」
「な、何すんだ?」
「上条当麻と言ったな?」
サソリ警策は上条の前に立つと何かを企んでいるように不敵に笑いながら瞳を光らせた。
「は、はい?」
「オレと取引しようぜ......力を貸すならコイツの電撃を使わせてやるよ」
「......」

サソリ達がいるATMから三つ交差点前に食蜂が息も絶え絶えで植木鉢に寄り掛かっていた。
「はあ......はあ......信じらんないぃ。普通置いていく.......かしらぁ?」
上条を見つけたサソリと外道は運動音痴の食蜂
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