二十一話
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リウイが袁術を打ち払ってから暫くして月が凱旋した
多くの民衆の歓声を浴びながら月は以前より少しだけ堂々とした佇まいで歩を進めていった。
并州 董卓本拠地
リウイは月を迎え入れた後、新たに配下に加わった三人を紹介された
「黄忠と申します。真名は紫苑です、どうぞこれからよろしくお願いします」
「厳顔と言う名です。真名は桔梗、どうかよろしくお頼みします」
「魏延だ、真名は焔耶、今後よろしく頼む」
一通りの挨拶が終わり、月とリウイの戦勝に対してお互いに感想を述べた
「パイモンから聞いていたが、少数の損害で済んだようだな。ずいぶんとたくましく成長したな」
「ありがとうございます、お兄様。でもお兄様達の活躍も凄かったですよ」
「ええ、劉備を捕虜にした後。袁術の大軍を追い払ったのは聞いているわ」
「いつもの鍛錬を怠らない事と、スナイダーが役にたった様だ」
その感想を述べた後、カーリアンが苦情を言った
「ちょっと!リウイ。私が正面で頑張ったからでしょっ」
「貴女に緻密な作戦は無理でしょ、適材適所よ」
ファーミシルスはその言葉に対して嫌味を言った
そのままいつものように言い争いが始まろうとしたとき、蒲公英は疑問に思っていた事を口に述べた
「ところでカーリアンさんは何で、さっきからペテレーネさんの肩に掴まってるの?」
「リウイと朝までしていたから腰が動かないのよ…」
その言葉を聞き、全員が多種多様な感想を漏らした
「…睡魔族との混血のくせに情け無い」
「私も似たようなものですから何とも言えません…」
「エヴリーヌも…」
「リウイさん凄いんだ…」
「蒲公英っ!変な事考えるな」
「あらあら、なかなかたくましい殿方ですわね」
「うむ、今度相手をしてもらいたい気分だな」
「機会があればな」
一通り話し終えた後、リウイは月に提言した
「月、この城ももう手狭だ。それにここでは統治するのに不便だ、長安に本拠地を移そう。そして皇帝に譲位を迫り、そこで帝位に就け」
「私が皇帝になるのですね」
「そうだ、漢王朝には既に天下を統べる資格も力も無い。君がこの大陸に覇を唱え天下を統一する。その覚悟はあるか」
その言葉を聞いた月は目の奥に炎を宿らせ、リウイを見た後。周りの同士達を見た
他の者は月の言葉を確たる信念を待ち、月を見た
「わかりました。私は帝位に就き、大陸に新しい秩序を敷きます」
その言葉を聞いた後。皆が一斉に膝をつき、首を垂れた
そして、詠が一同を代表するように発言した
「月、いえ陛下。我ら全員、陛下の覇道を全力を持って支えて見せます」
「詠ちゃん、皆さん…。よろしくお願いします」
そうして頭を下げる月の言動に全員が笑った
「えっえー。なんで笑うんですか?」
「いや
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