ガンダムW
1715話
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当然だろう。そもそもの話、移動を阻害するような行動をするのだから、自然とその動きは目立つものになってしまう。
だが……これが小さな、それこそ誰でも許容出来るような、そんなミスだとしたら。
そんなミスが偶然幾つも重なり……結果としてその動きが軍人達の動きを阻害するだけの結果をもたらしたとしたら。
……まぁ、あくまでも可能性だけどな。
実際のところ、本当にそんな事になるのかどうかは分からないし。
そこまで上手く計算出来る奴が相手にいたら、非常に厄介になるのは間違いない。
「それで、アクセル代表。その……このテロリスト達ですが……」
突入してきた男達の中でも、リーダー格の男……先程からサリィと話していた男が、困ったように俺に視線を向けてくる。
何が言いたいのかというのは俺にも分かった。
「ああ、構わない。そいつらはそっちで引き取ってくれ。……それと、そいつ等が使っていた武器も渡しておくか。デュオ、五飛」
俺の視線を向けられ、デュオと五飛は若干嫌そうにしながらも軍人達にテロリストから奪った武器を渡す。
実際、武器からこいつらがどこの手の者なのかというのが分かる可能性もある以上、連合軍としてはそれを見逃すような真似はしたくないだろう。
「で、こいつらを引き渡すのはともかくとして……これ以上の安全は保証されるんだろうな? またこいつらみたいな奴が襲撃して来たりとか、そういう事は」
「ありません。今日はこれから、部屋の前は私達がしっかりと守ります」
「そうか、なら頼んだ」
こんな失態をしでかしてしまった以上、連合軍の軍人としてもこれ以上恥の上塗りは避けたいと、そういうところか。
まぁ、いざ何があってもこっちはすぐに対応出来るだけの能力は持っている。
なら、向こうに好きなようにさせてやった方が、こっちとしても連合軍に恩に着せる事が出来るだろう。
……ノベンタなら、間違いなく今回の件を重要視する筈だ。
もしこの件を放っておくような事があった場合、それはシャドウミラーに対する敵対行為……とまではいかないが、今回の件を軽く見ているという事の証なのだから。
「は! では、アクセル代表はゆっくりと休暇をおくつろぎ下さい」
そう告げた軍人は、部下に目配せをする。
それだけで部下達は自分達が何をするべきなのか理解し、意識を失っているテロリスト達を縛り上げていく。
そしてサリィに目配せをすると、最後に再び俺に敬礼して部屋を出て行く。
部下達も意識を失ったテロリスト達を抱えている。
意識のない人間というのは、思った以上に重いのだが……さすがに精鋭部隊だけあってか、軍人達は特に大変そうな様子も見せずに去っていく。
「アクセル代表、私も彼等と少し情報交換をする必要があるの
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