暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1715話
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合軍かは分からないが、テロリスト達と繋がっている者がいるという事を意味していた。
 サリィも、俺が何かを言うよりも前にそれを理解しているのだろう。表情を厳しくし、黙り込んでいた。
 そうして部屋の中が奇妙な沈黙に包まれ、数分。
 やがて複数の足音がこの部屋に向かって走ってくるのに気が付く。
 一瞬敵か? とも思ったが、その割りには敵意や殺意といったものが感じられない。
 だとすれば……

「アクセル代表、ご無事ですか!」

 ノックもなく、数人の連合軍の兵士が部屋の中に入ってくる。
 そして中で何が起きていてもすぐに反応出来るようにしながら周囲を見回す。

「ああ、無事だ。問題はない。襲われたが、見ての通りこっちの方で対処したからな」

 名前を呼ばれた俺は、入って来た兵士の身体の使い方がガンダムのパイロット程……という訳ではないが、それなりの練度に達しているというのを見て少し驚きながらもそう言葉を返した。
 てっきりその辺の警備兵でも来るのかと思ったら、連合軍の中でも精鋭を寄越したのは……まぁ、ノベンタの誠意なのだろう。
 もっとも、俺の言葉通り既にテロリスト達は鎮圧済みだったが。

「なっ!? ……その、えっと、さすがですね」
「まぁ、この程度の相手ならな」

 兵士達にとっても、まさか自分達がやってきた時には既にテロリストが制圧済みだとは思わなかったのだろう。
 俺の言葉に驚きながらも、警戒を解く。
 まぁ、シャドウミラーのメンバーにとっては、この程度のテロリストは何人来ようが全く意味がない。
 それこそ、MSで突っ込んで来ればまた対処に困っただろうが。
 テロリストがそれをしなかったのは、MSを用意出来るだけの力がなかったからか、それともこのホテルを含めて周辺に被害を出したくなかったからか……さて、どっちなのやら。
 まぁ、このホテルに泊まっているのは俺達以外にも大勢いる。
 そんな他の客に被害が出ないで済んだのは、俺にとっても、そして連合軍にとっても幸運だったのだろう。

「警備は何をしていたの?」

 不愉快そうな様子で呟いたのは、サリィ。
 まぁ、今回の件は間違いなく連合軍の大失態である以上、不機嫌になるのも無理はない。

「それが、その……連絡ミスを含めて細かいミスの類が頻発していて……それで私達も出撃するのに手間取ってしまいまして」

 言いにくそうにしている軍人。
 まぁ、そんなミスでこうしてVIPが襲われたとなれば、普通なら懲罰ものだろうし。
 だが、そんな言葉を聞いていた俺は、逆に疑問に思う。
 その小さなミスというのこそ、敵の狙っていたものではないのかと。
 実際のところ、直接的に向こうの移動とかを妨害するような真似をすれば、かなりの確率で目立つ。
 
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