暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第589話】
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
バンテージ――これに関しては既にヒルトが実証済みだった、だからこそシャルは今此処で手札を切り、ヒルトのシールド・エネルギーを大幅に減らすことが出来た。
ゼロ距離爆発を受けたヒルト、絶対防御は発動しなかったが流石に至近距離の爆発はダメージが大きく、シールド・エネルギーが一気に二〇〇も削られる。
でも――削られたからといってヒルトは諦めない。
周囲を舞う爆煙から飛び出すワイヤーブレードと左肩に備わった有線式ショットクロー、それらが三次元機動でシャルに迫る。
直ぐに退き、迫るワイヤーブレードを切り払うシャルに、爆煙から牽制射撃で動きを止められてしまった。
残ったワイヤーブレード、及びショットクローが強襲――持っていた武器を叩き落とし、粒子エネルギーを纏ったショットクローはシャルのシールド・エネルギーを大幅に削った。
生身の部分に粒子エネルギーが触れた事によって、絶対防御が発動したのだ。
フルスキンタイプならそんな自体も無いが、ISの主流はスキンタイプ。
どちらにも利点はあるし、不利な面もある。
大幅に削られたシャル、体勢を崩すが直ぐ様整える最中、爆煙から飛び出すヒルト――その加速力はトップスピードに乗ってからの瞬時加速。
二段階瞬時加速の様な後発の速さは無いが初速は圧倒的に上だった。
接近戦――一瞬でシャルはそう判断し、近接ブレードを構える、だがヒルトは此処で直角カーブを使い、一瞬にして視界から消え失せる。
実際は消え失せた訳ではない、だけど人間予想外に動くものに対応は出来ない。
虫が良い例だ、飛んでる虫を人が見失うのは、予想外の方向へ突然曲がるからだ。
端から見た印象と実際に目の前から消えるのは全然違っていた――思考が追い付かない。
刹那、シャルは背中に斬撃を受ける――シールド・エネルギーは減らず、背部スラスターを狙われた。
小さく爆発するスラスターと共にオフラインとなる――ラファールの機動力をヒルトに奪われたのだ。
「あぅっ!! ……まだだよ!」
振り向き様にシャルは左腕の物理シールドをパージ、姿を現したのはパイルバンカー【グレー・スケール】、機動力を失ったシャルはその一撃を叩き込もうとした。
一撃の威力が高いグレー・スケール、絶対防御下にある顔や腹部といった部位に当たれば一発で決まることもある。
だが――。
「ああっ!?」
「悪いな、シャル……」
掌打で左腕を弾いたヒルト、体勢を大幅に崩したシャル、この瞬間勝負が決まった。
北落師門・真打ちのバリア無効化攻撃――その刃がシャルの肌に触れ、絶対防御を発動させた。
一気に枯渇したシールド・エネルギー、試合終
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ