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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
太陽系へ
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ような感覚をおぼえる。
窓外を良く見ると途中、船の残骸だろうデブリが数多く漂っているのが見えた・・・たぶん今回の騒ぎが始まったころから行方不明になっている民間船やパトロール艇の残骸と思われる。
あの様子だと、エレミア星系へ向かうBETAの降着ユニットと衝突したのかも知れないな。
乗っていたであろう乗員や乗客へそっと黙とうを捧げる。

それから10分ほど経った頃、左舷の前方に他とは違い、黒い亀裂が見えてきた。
良く見ると、その亀裂に向かって艦艇が次々と突入しているのが見える。
その時、艦内放送がかかり、艦長(優奈)から、間もなく亜空間の亀裂へ突入する事、そしてその向こうが太陽系と呼ばれるエレミア星系人にとっては未知の星系である為、第三戦闘配置が告げられた。
それにより、索敵範囲の拡張と艦隊随伴機動師団への直掩待機が命じられる。
5分後、艦は黒い亀裂に突入、周囲は真っ暗で艦のシルエットに沿った閃光灯の明かりだけが灯って見える。

10分くらいすると、前方に星空が展開し始め、亀裂を抜けたと確信できた。
そして・・・・・目の前にはあのクレーターでボコボコになった月!その向こうには青く輝く地球!!
はぁ〜帰ってきた!という思いがちょっと湧き出てきた。
いつの間にか、地球人組が俺の周りに集まってきていて、地球を見るなり涙する者や満面の笑みを浮かべる者、真剣なまなざしで見つめる者、様々だった。
彼らは俺なんかよりももっと嬉しいだろうな。
ここから見る地球は向こうの世界のTV映像などで見た記憶のある、月から眺める地球の映像とほぼ一緒で、青い海と白い雲、茶色と緑の陸地と鮮やかに見える。

そして竿後に到着したオルキス艦隊を加えて月の軌道上に各国遠征艦隊が整列する。
ここからは見えないが、天頂方向からこちらを見たら、さぞ圧巻なんだろう。
さてここから俺の部隊は忙しくなる。
まずは偵察ドローンの射出と月面に展開している12か所に及ぶBETAハイヴの状況確認から。
それから敵の戦力評価とオリジナルハイヴと推定されるハイヴを特定っと。
月面に展開しているハイヴの明確な情報はゲームでもなかったから、決め手はないけど、実はちょっとだけヒントはあるんだよね。
“サクロボスコ事件”これはマヴラブのプレーヤーなら皆知っていると思うけど、月面で人類がBETAと最初に遭遇したのがサクロボスコクレーターなんだよね。
という事はその周辺にオリジナルハイヴがあるだろうとは簡単に予想がつく事だ。
俺はマヴラブをプレイした時に、サクロボスコっていったいどこら辺なのかを調べていたので、その場所はすぐにわかった。

――――――――かくして、オリジナルハイヴは特定された。
今回の遠征艦隊におけるBETAハイヴ駆除作戦の骨子はあらかた決まっている。
それ
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