第十六話
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のように移動を始めた。
……やっぱり、木曾の身体能力は他の艦娘と比べても明らかに高い。特に艤装を付けている時の身体能力はえげつない。下手したら長門さんより凄いかもしれない。
一体今までどれだけの訓練とトレーニングをしてきたのか……まぁ、普段のメニューを見ても頭おかしい位してるしな。
「……五……六……七……。」
さっきから時雨がカウントダウンをしながら移動している。誤差が心配だな……。
「十六……十七………光るよ!」
時雨が言った直後、上空二十メートルの所でまばゆい光りが起こった。
木曾の遠投も時雨のカウントダウンも完璧だったらしい。閃光弾は海に落ちなかったし、カウントのお陰で目が眩まずに済んだ。
「すげぇ……。」
俺は思わずそう呟いた。流石第二船隊隊長(木曾)と第三船隊隊長(時雨)だ。練度が半端ねぇ。
ドォン!
すると、光った所の岩場で爆発が起こった。どうやら敵艦がそこを砲撃したらしい。
「うし、あそこらへんだな。」
木曾はそれを見て、進行方向を右に変更した。俺と時雨もそれに従ってついていく。
「居たぞ。前方三十メートル。」
木曾がそう言ったので前を見てみると、そこにはさっき夕立が報告した通りの深海棲艦が居た。
「時雨、掩護射撃頼む!二号は付いてこい!」
木曾はそう言うと、敵艦に向かって一気に進んだ。
「お、おい!」
「全く……。」
俺と時雨は呆気に取られたが、時雨は直ぐに砲撃の用意をし、俺は木曾についていった。
さて、真っ先に進んで行った木曾は、こちらに向けて背中を向けて立っている駆逐ロ級eliteに向かって、
「ライ〇アアァ、キィィィックッ!!」
色んな意味でアウトな事を言いながら飛び蹴りを放った。
…………………。
えっと、まだ海の上で戦うようになってからまだ一週間しか経ってないけど、明らかにおかしい事が起きた。
単刀直入に言おう。
木曾の足が、ロ級の身体に刺さった。
「はぁ!?」
俺は数時間前に初めて深海棲艦の身体に触れたのだが、その身体は鉄みたいな……いや、鉄よりも硬い感触をしていた。
恐らく艦種によって装甲の厚さは違うのだろうが、恐らく硬度に大差は無いだろう。
…………頭おかしい。
「お?こりゃあ良い感じの武器になりそうだな。」
「グ……ギャア………アァ……。」
木曾は楽観的にそう言っているが、俺から見たら、流石に駆逐ロ級を可哀想と思ってしまうくらい、エグい絵面だった。
「グガアアアアアアアァ!」
すると、仲間の悲鳴に気付いたのか
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