外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 最終話
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成した部隊――――”特務部隊”と共に内戦終結の為に活動する事になります。幾ら和解したとはいえ、両帝国の間にできた”溝”はそう簡単に埋まるとはとても思えません。両帝国の関係はそのような状況であるのに、メンフィル帝国主導の下エレボニア帝国の内戦を終結させる事は私達リベール王国を含めた他勢力からすれば、エレボニア帝国はメンフィル帝国の隷属国化したと判断してしまう可能性へと発展し、その結果内戦やメンフィル帝国との戦争で大きく落ちたエレボニア帝国の権威が更に落ちる事が考えられます。その可能性を少しでも減らす為にも国際的立場からすると中立の立場である遊撃士協会にも”他国主導の下内戦が終結させられる”という前代未聞のエレボニア帝国の内戦に介入して欲しいのです。」
「なるほど………皇女殿下の護衛を名目に遊撃士協会を介入させることで、”特務部隊”――――メンフィル帝国が和解条約の第五条に付与されている緩和条件の実行を行っているかどうかの確認もできますし、中立勢力として和解調印式に遊撃士協会が皇女殿下や”特務部隊”と共に行動し、エレボニアの内戦の終結を見届ける事によって、和解したとはいえ今までエレボニア帝国と戦争していたメンフィル帝国が皇女殿下に危害を加えない為の両帝国や他勢力に対する”見張り役”としての保証にもなりますな。」
「あ……………」
「お祖母様………」
アリシア女王とカシウスの説明を聞いたアルフィン皇女は呆け、クローディア姫は微笑み
「な、なるほど………エルナン殿、エレボニア大使館からも女王陛下と同じ依頼を出します。当然”報酬”も相応の額を用意致しますし、内戦終結後エレボニア帝国政府にエレボニア帝国が撤退させた支部の復活を含めた遊撃士協会との和解の打診を致します!ですから、どうか皇女殿下の護衛の遊撃士の手配をお願いします……!」
一方ダヴィル大使も納得した後エルナンを見つめて頭を深く下げて嘆願した。
「…………わかりました。女王陛下と大使閣下の依頼、謹んで受けさせて頂きます。そう言う訳ですから、皇女殿下の護衛を貴女達にお願いしても構わないでしょうか、シェラザードさん、アネラスさん。」
「ええっ!?わ、私とシェラ先輩が皇女殿下の護衛を……!?」
「何となくそんな気はしていたけど……護衛の遊撃士をあたし達にしたのは事情を知っているかつ護衛対象の性別が”女性”だからかしら?」
エルナンにアルフィン皇女の護衛の要請をされたアネラスが驚いている中シェラザードは疲れた表情で溜息を吐いた後表情を引き締めてエルナンに訊ねた。
「ええ。今回の依頼内容に含まれている事情を考えると事情を知る人物達は最小限にするべきの上、護衛対象と同じ性別の方が護衛する上で色々と都合がいいでしょうし、今回の依頼の難易度を考えると最
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