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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第9話
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導かれ、私の目的に協力してもらっています。」

「な―――――」

「なっ!?エ、エステル君のご息女に生まれ変わったサティア殿までこの時代に……!?」

「あ、あはは……冗談抜きでラピス姫達を除いて”影の国”の時のメンバーが私達の時代に勢ぞろいしちゃいましたね、先輩……」

「これも全て目の前にいる”空の女神”―――いえ、”ブライト家”の導きと言うべきかしらね………」

「それにサティアさんの名に”シルフィル”がついているという事は生まれ変わったサティアさんは間違いなくセリカさんとようやく結ばれる事ができたのでしょうね………」

エイドスの説明を聞いたカシウスが絶句している中ユリア准佐は驚き、アネラスは苦笑し、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、クローディア姫は冷や汗をかいてカシウスを気にしながら苦笑していた。

「カラント大司教。恐れながらケビ―――いえ、グラハム卿とシスターリースに伝言をお願いしてもよろしいでしょうか?」

するとその時ルフィナがカラント大司教の話しかけた。

「……私でよければ承ろう。」

「寛大なお心遣い、ありがとうございます。―――――『必ず私と貴方達が邂逅する時が来るわ。だからそれまで私の存在に囚われず自分達の為すべき事に集中しなさい。』―――そうお伝えください。」

「……了解した。必ず伝えよう。」

ルフィナのある人物達に対しての伝言を受ける事を決めたカラント大司教は静かな表情で頷いた。



「―――さてと、私達はそろそろ失礼させてもらいますが……その前にそちらの七耀教会の方、”ハーメル”の件とは別に教皇を含めた七耀教会の上層部達にお伝えして欲しい事があります。」

「御意。私如きでよろしければ、幾らでも伝言を承ります。教皇猊下達に何をお伝えすればよろしいのですか?」

「私は将来産む事になる私の子供を含めた私の子孫達は”普通の人”として生きる事を願っています。ですから私の子孫である”ブライト家”を特別扱い―――例えば”ブライト家”の人々を七耀教会の神輿として利用したり、七耀教会の要職に就いてもらう要請等する事は”空の女神”であるこの私自身が絶対に許さないとお伝えください。」

「それは…………」

「エイドス様………」

「………………」

「我々”ブライト家”の為にわざわざそのような念押しをしてくださり、ありがとうございます。」

エイドスの伝言の内容を聞いたカラント大司教が複雑そうな表情で答えを濁している中クローディア姫は驚き、アリシア女王は重々しい様子を纏って黙り込み、カシウスは静かな表情でエイドスを見つめて会釈した。

「貴方達七耀教会は私を崇めているとの事ですから、当然私の意向に従ってくれるのですよね?」

「……ッ!
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