外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第9話
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の漂流者だ。)
「そうなるとエイドス様をこの時代に連れてきたその存在はこのゼムリアとは異なる世界――――メンフィル帝国の本国がある世界の出身者ですか………」
「シルヴァン陛下達はその存在をご存知なのですか?」
レグナートの指摘を聞いたエルナンが考え込んでいる中アリシア女王はシルヴァン達に訊ねた。
「我等の世界に存在する”時空”に関する存在なら心当たりはあるが、恐らくその存在ではないだろうな。その存在がわざわざ異世界であるゼムリアの為に動くとは到底思えん。」
「……参考までにその存在はどのような存在なのかお教え頂けないでしょうか?」
シルヴァンの答えが気になったカラント大司教はシルヴァンに訊ねた。
「その存在とは――――時空を操る女神―――”エリュア”だ。」
「フフ、最初に言っておきますがさすがに私自身は時空を操る事はできませんよ?」
「そ、”空の女神”でも不可能な事ができる力を持つ女神が異世界には存在しているのですか………」
シルヴァンに続くように苦笑しながら答えたエイドスの話を聞いたダヴィル大使は驚きの表情で呟いた。
「ですがレグナート殿のお話ですと、エイドス様をこの時代に連れてきた存在とは別の存在に聞こえますね………」
「”このゼムリア大陸で生きる事を決めた”との事ですからな……一体誰が、何の目的で”空の女神”を……」
「「「………………」」」」
アリシア女王とカシウスの会話を聞き、二人が気になっている存在が誰であるかを知っていたクローディア姫やユリア准佐、シェラザードとアネラスはそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「話を戻します。肝心の私がこの時代で果たすべき私の目的ですが…………―――遥か昔に消滅した至宝と同じ存在を生み出すことに取り憑かれた一族の野望を阻止する事です。」
「”至宝”と言う事は”輝く環”と同じ”七の至宝(セプト=テリオン)”ですか………」
「し、しかもその”至宝”が既に消滅し、愚かにもその至宝と同じ存在を生み出そうとしている者達がいるとは………エイドス様、御身の怒りに触れたその愚かな一族とは一体何者なのでしょうか?」
エイドスの説明を聞いたクローディア姫が不安そうな表情をしている中カラント大司教は驚きの表情で呟いた後真剣な表情でエイドスに訊ねた。
「………今は話す時ではありません。いずれ貴方達七耀教会が知る時が必ず訪れます。ただその一族は既に消滅した至宝を見守っていたレグナートと同じ私の”眷属”である”神狼ツァイト”の話によると”D∴G教団”という組織を傀儡にしていたとの事です。」
「!!」
「”D∴G教団”だと!?」
「まさかかの”教団”の名がこ
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