外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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同じ事を繰り返した者は”外法”としか思えないのですが?」
「…………………」
エイドスの正論を聞いたアリシア女王は重々しい様子を纏って黙り込み
「……エイドス様。万が一、エレボニアが再び暗躍で他国の領地を手に入れた事が判明した場合我々七耀教会はどうすればよろしいのでしょうか?」
「エレボニア帝国による暗躍で他国の領土を手に入れた事が判明した際は直ちにその国に返還させると共に賠償をさせる要請と暗躍をした者達を七耀教会に引き渡しの要請をし、引き渡されたその者達を狩りなさい。当然例外は認めませんので、その暗躍をした者達が貴族や皇族でも七耀教会に引き渡してもらい、その”外法”達を狩りなさい。」
「そうなると………特に”情報局”が真っ先に”外法認定”される可能性が高いでしょうね。」
「連中はこの12年の間にエレボニアに隣接している小国や自治州で暗躍して、その暗躍によって困窮した現地政府の要請を受けて帝国軍が介入し、その流れに沿って自国の領土として併合していったからな。」
「もしオズボーン宰相閣下も生きていれば、宰相閣下も間違いなく”外法認定”され、”星杯騎士団”によって抹殺される存在になるのでしょうな………」
カラント大司教の質問に答えたエイドスの答えを聞いたある事に気づいたエルナンとカシウスの話を聞いたダヴィル大使は表情を青褪めさせて呟き
「………わかりましたわ。御身がわたくし達エレボニア帝国に示してくださった”ハーメルの惨劇”に対する”償い”を必ず全て実行する事をわたくし――――アルフィン・ライゼ・アルノールが現皇帝ユーゲント・ライゼ・アルノールの代わりに確約する事を宣言致しますわ。」
「―――確かに聞き届けました。そちらの七耀教会の方、私がエレボニアに示した”ハーメルの惨劇”に対する”償い”をエレボニア帝国が実行する事を宣言した事を七耀教会の総本山の”アルテリア法国”、でしたか。そちらにいる教皇を含めた教会の上層部達にもお伝え下さい。」
「御意。今回の件、必ずや教皇猊下達にお伝えします。ただ、その件とは別の話になる嘆願があるのですが、よろしいでしょうか?」
アルフィン皇女の宣言を聞いて頷いたエイドスに視線を向けられたカラント大司教は会釈をした後エイドスにある嘆願をしようとした。
「……その嘆願とは七耀教会の総本山であるアルテリア法国に私が赴き、教皇を含めた七耀教会の上層部達に今まで判明していなかった”空の女神”である私に関する事実を説明して欲しいという事ですか?」
「ハッ、御身のご推察通りです。もしよろしければすぐにでも御身がアルテリアに向かえるように―――いえ、教皇猊下を含めた七耀教会の上層部達が御身が降臨なさったこの国を訪問する手配をさせて頂きます。」
エイド
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