外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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断に任せます。”人”の世を生き続ける為には多くの”絆”を結ぶ事も必要な事は私もよく理解しています。ですからエレボニア帝国との”絆”を大切にする七耀教会の判断が決して間違っているとは私も思っていませんから、例え七耀教会がエレボニア帝国の混乱を乗り越える事に協力したとしても私は七耀教会の私に対する信仰を疑いません。」
「……かしこまりました。御身のお言葉、必ずや教皇猊下たちにもお伝えし、”ハーメルの惨劇”公表後に起こる可能性が高いエレボニア帝国の混乱の件については協議をして判断させて頂きます。」
自身の質問に答えたエイドスの答えを聞いたカラント大司教は頭を深く下げて答えた。
「そしてこれが最後の条件になるのですが……最後の条件は他国の領土を手に入れる為の暗躍を2度としない事です。なお期間は永遠で、当然その中には”ハーメルの惨劇”のような自作自演の暗躍も入っていますよ。」
「え………そ、それはどういう事なのでしょうか……?」
エイドスが出した最後の条件の意味がわからなかったクローディア姫は不思議そうな表情で問いかけたが
「――――衰退が確定しているエレボニア帝国は今までのように2度と暗躍によって領土を広げられない………と言う事でしょうね。」
「あ…………」
アリシア女王の説明を聞くと複雑そうな表情でアルフィン皇女達を見つめた。
「今までのエレボニアの所業を考えると信じてもらえないでしょうが、わたくし達エレボニア皇族は”ハーメルの惨劇”を今でも後悔し、エイドス様がお与えくださったハーメルやリベールの民達に対する償いを必ずやり遂げる所存でし、わたくし自身2度とハーメルのような惨劇を繰り返す事を許せまんし、わたくし個人としても暗躍をして他国の領土を手に入れるというやり方も許せませんわ。」
「皇女殿下………」
決意の表情で答えたアルフィン皇女の答えを聞いたダヴィル大使は驚きの表情をしていた。
「”空の女神”、万が一最後の条件をエレボニアが破った場合はどうするつもりだ?」
「その時は…………私―――”空の女神”を崇めている宗教団体の裏組織―――”星杯騎士団”、でしたか。その暗躍をした愚か者達を”外法”扱いし、”星杯騎士団”の皆さんに”狩って”もらいます。」
「な――――――」
「ええっ!?」
「エイドス様。何故そこまでする必要があるのか、私達にお教え頂けないでしょうか………?」
シルヴァンの問いかけに答えたエイドスの答えを聞いたカラント大司教は絶句し、クローディア姫は驚き、アリシア女王は悲しそうな表情でエイドスに訊ねた。
「女神である私自身の前で”償い”を必ずすると誓っておきながら、私が現代を去った後に衰退した自国の領土を広げる為に誓いを破ってまた
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