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英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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。」

「そ、それは………」

「……………」

エイドスの正論に反論できないダヴィル大使が答えを濁している中アルフィン皇女は辛そうな表情で黙り込んでいた。

「……エイドス様、失礼を承知で意見させて頂きますがエレボニア帝国は今回のメンフィル帝国との戦争の和解の為に半分以上の領地が削り取られる事が決定しています。なのに、まだ領地を減らすような条件をつけるのはあまりにも酷な事だと思われるのですが………」

「それとこれとは別問題です。――――本来なら”百日戦役”終結後にリベールに謝罪し、賠償すべきでしたのに、そんな当然の事すらも怠ったエレボニアの”自業自得”です。」

「そ、それは………」

カラント大司教の意見に対して答えたエイドスの説明を聞いたダヴィル大使は表情を青褪めさせて答えを濁し

「………女神様。我が国はリベールにどれほどの領地を贈与する必要があるのでしょうか?」

「それは貴方方で考えてください。―――最も、差し出した領地が例えば辺境ばかりだったのならば、ただでさえ”ハーメルの悲劇”によって落ちた各国のエレボニアに対する評価が更に落ちる事も考えられますが。」

「確かにエイドス様の仰る通り、リベールに対する賠償が大した事が無ければ、下手をすれば”百日戦役”を起こした事をエレボニアは反省していないように見られる事に発展する事に加えて最悪の場合、再び”ハーメルの惨劇”のような事を引き起こして、失った多くの領地の分を取り戻す為に今度は自分達の国に戦争を仕掛けられるのではないかと警戒される事もあるでしょうね。」

アルフィン皇女の問いかけに答えたエイドスの説明をセシリアが補足し

「……女神様のご忠告、承りました。それで後どれほどの条件があるのでしょうか……?」

アルフィン皇女はエイドスに会釈をした後訊ねた。



「条件は後二つです。――――4つ目の条件は”ハーメルの惨劇”自作自演で行ったエレボニア帝国を私が庇わない事を受け入れる事です。なお、”ハーメルの惨劇”公表後リベール王国の民達に私自身がリベール王家や政府を庇う声明は出しますのでリベールの方々はご安心下さい。」

「なっ!?」

「エ、エイドス様御自らがリベール王家や政府を庇う声明を……!?」

「ええっ!?な、何故エイドス様御自ら私達の為にそこまでして頂けるのでしょうか……!?」

エイドスは条件の一つを答えた後アリシア女王達に微笑み、エイドスの答えを聞いたユリア准佐とカラント大司教は驚き、クローディア姫は驚きの声を上げた後信じられない表情でエイドスに問いかけた。

「私が”ハーメルの惨劇”を公表させることをメンフィルの前皇帝であるリウイ・マーシルン前皇帝に要請した時、リウイ前皇帝より”ハーメルの惨劇”を世間に
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