外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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様子を纏って会釈をした。
「二つ目は現エレボニア皇帝――――ユーゲント・ライゼ・アルノールは死後、ハーメル村跡に建てられたハーメルの民達の墓地の中に彼の墓を建て、その墓に彼の遺体を葬ってください。」
「え…………」
「なっ!?何故ユーゲント皇帝陛下は死後、そのような場所に葬らなければならないのですか!?アルノール皇家の方々は死後、アルノール皇家専用の墓碑に葬られる事になっているのに何故………」
エイドスが口にした二つ目の条件を聞いたアルフィン皇女が呆けている中ダヴィル大使は信じられない表情で反論した。
「ハーメル村跡が”そのような場所”、ですか。エレボニア帝国は”ハーメルの惨劇”を犯した事を後悔しているとはとても思えない発言ですね。」
「!も、申し訳ございません!先程の私の主張は私の妄言でしたから、どうか先程の私の主張は無視してください!」
しかし厳しい表情を浮かべたエイドスに睨まれたダヴィル大使は表情を青褪めさせて謝罪した。
「――――”空の女神”。失礼を承知で訊ねさせてもらうが何故ユーゲント皇帝は死後ハーメル村跡に葬られなければならないのかの理由を我々に説明して貰っても構わないだろうか?」
「ええ、構いませんよ。―――――”ハーメルの惨劇”は当時のエレボニア皇帝――――ユーゲント・ライゼ・アルノールにも当然責任があります。彼が亡くなったハーメルの民達に対して唯一できる贖罪はそれしかないと思い、二つ目の条件の内容にしました。」
「それは…………」
「……確かに死者に対してする贖罪はある意味その方法が一番いいかもしれませんね。」
「………………エイドス様。他にも条件があるのでしょうか?」
シルヴァンの問いかけに対するエイドスの答えを聞いたクローディア姫が複雑そうな表情をしている中エルナンは重々しい様子を纏って呟き、目を伏せて黙り込んでいたアリシア女王は目を見開いてエイドスに問いかけた。
「ええ。三つ目はリベール王国に自作自演で”ハーメルの悲劇”を引き起こして”百日戦役”を起こした賠償として、謝罪金並びに賠償金、そして領地の一部を贈与してください。」
「な―――――」
「なっ!?エイドス様、謝罪金や賠償金はわかりますが、何故エレボニアは領地の一部まで我が国に贈与しなければならないのでしょうか………!?」
エイドスの口から出た予想外の条件にアリシア女王が絶句している中、ダヴィル大使は驚いた後エイドスに理由を訊ねた。
「―――領地欲しさに自作自演で自国の領民を虐殺し、挙句の果てには戦争を起こしてリベールに住まう多くの民達の命を奪ったのですから、その”対価”として自らの領地を差し出すべきだと私は思っています。つまりは”因果応報”という事です
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