外伝〜メンフィル・エレボニア戦争の和解調印式〜 第8話
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で溜息を吐き、カラント大司教はエイドスに諫める言葉をかけた。
「”人”は必ず”間違い”を犯し、それを”糧”として成長します。人が犯す”間違い”の中には多くの罪なき人々が傷つき、犠牲となる戦争等もありますが……悲しい事ですがそれもまた人々の成長に必要な”糧”。ですが貴方達エレボニア帝国が犯した”間違い”にして”大罪”である”ハーメルの惨劇”は決して許されるものではなく、”人の成長”に必要な”糧”ではありません。ましてやその”大罪”を犯した事を償う所か後悔すらもせずに12年も隠蔽し続けてきた所業は”空の女神”としても絶対に許せません。よって、今回の戦争の和解調印式をちょうど良い機会と思い、和解条約に第六条―――エレボニア帝国が闇に葬り、虐殺した自国の民達の無念を切り捨てた”ハーメルの惨劇”を白日の下に晒す事を加える事をメンフィル帝国に要請しました。」
「…………………」
「誠に申し訳ございません……!女神様の仰る通り、我が国が犯した”大罪”―――”ハーメルの惨劇”は決して許されるものではございません……!どうか我が国に償いの機会をお与え下さい……!」
エイドスの説明を聞いたアリシア女王が複雑そうな表情で黙り込んでいる中アルフィン皇女は頭を深く下げて謝罪をした。
「そうですか。ならば今回のメンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争を終結させる和解条約の”第六条”を反論や緩和条件の嘆願等一切せずに実行し、更に私が今から口にする条件を守ってください。それを”空の女神”である私がエレボニア帝国に与える”ハーメルの惨劇”に対する”償い”とします。」
アルフィン皇女の嘆願を聞いたエイドスが怒気を治めると雷雲は去って天候は再び快晴になり、地震も治まった。
「御身の御慈悲、エレボニア帝国を代表して心からお礼申しあげます。どうか我々エレボニア帝国の”ハーメルの惨劇”に対する償いの方法をお示し下さい。」
一方エイドスの答えを聞いたアルフィン皇女はエイドスに会釈をして決意の表情でエイドスを見つめた。
「一つ目は”ハーメルの惨劇”によって亡くなった”ハーメル”の民達全員分のお墓をハーメル村跡に建て、エレボニア皇家と政府の方々は今後永遠に毎年彼らのお墓参りをしてあげて下さい。特にエレボニアの”皇”はその日は必ず出席するようにしてください。それとお墓は慰霊碑等ではなく、個人のお墓にしてあげて下さい。」
「エイドス様………」
「……わかりましたわ。内戦が終結した際には父―――現エレボニア皇帝であるユーゲント三世に”ハーメルの惨劇”が起こったその日は毎年国を挙げて、”ハーメル”の民達に対する追悼をするように進言し、実行するように必ず説得致します。」
エイドスの言葉にクローディア姫が驚いている中、アルフィン皇女は重々しい
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